嶽雲庵の六地蔵塔
六地蔵塔
所在地:大分県由布市湯布院町岳本
この六地蔵塔は、由布院の町中にたくさんある塔の中でも一番古い塔です。文明4年(1472年)に建立されたものといわれています。町指定有形民俗文化財に指定されています。下ん湯の近くの階段を上ったところにあります。
六地蔵塔
金鱗湖のほとりにある下ん湯のすぐ近くに六地蔵塔があり、六地蔵塔の目の前の道路を挟んですぐ階段があります。そして、この階段の上に嶽雲庵(がくうんあん)があります。
嶽雲庵へと続く石段
嶽雲庵には、薬師如来像と文殊菩薩像が安置されています。
六地蔵塔
人々の感謝の気持がこもったこの六地蔵塔のお地蔵様の表情はとても穏やかで優しそうです。お地蔵様がたくさんいらっしゃいます。自然や神仏に感謝してきた由布院の人々の気持が表れています。階段を上って、嶽雲庵に着くと竹林があり涼しいです。
嶽雲庵の六地蔵塔
町指定有形民俗文化財(平成4年5月1日)
この段の上にある庵は嶽雲庵といい、庵の本像「薬師如来」と、北の方の文殊平にあった妙徳庵の本尊「文殊菩薩」が安置されています。如来による温かい薬湯と、菩薩による清らかな智水は金鱗湖に注がれ、盆地の底に美しい流れをなしてきました。行者は四峰の起点とし、村人は生活の泉となし、牛馬には憩いの場となってきました。人々はこの薬師如来と文殊菩薩に感謝の心を表すため、境内に磨崖仏や六地蔵塔を建立しました。街の中にたくさんある塔の内、この六地蔵塔は最も古い時代、文明4年(1872年)に建立されたものです。
湯布院町教育委員会(現地案内板より)