宇奈岐日女神社
六所神社
所在地:大分県由布市湯布院町川上2220
宇奈岐日女神社(うなぐひめ)とも(うなきひめ)とも呼ばれ、また地元の方々には六所様と呼ばれ親しまれています。境内観覧自由、観覧無料。駐車場(5台分)が神社の左横にあります。湯布院の人々には「六所様」と呼ばれています。六所とは、当神社で祀られている「六柱の神々」を表しているそうです。
うなぐひめ神社
実は私は子供の頃、「うなぎひめ神社」と思い込んでいました。しかもうなぎの神様の神社だと…。「宇奈岐」は、「うなぐ」と読むのが正式らしいのですが、人によっては、「うなく」とか「うなき」とか「うなぎ」とかいうのでちょっとややこしいです。
山門
スカーボロ(観光乗り合いバス)も観光辻馬車も六所様に停車します。湯の坪街道などの喧騒が嘘の様に、こんもりとした森に囲まれた静かなところです。湯布院の伝説に思いを馳せ、のんびりと森林浴をしながらの散策も楽しいですね。
宇奈岐姫神社の狛犬阿形
宇奈岐姫神社の狛犬吽形
宇奈岐日女伝説
むか~し昔、由布院盆地は周囲を山々に囲まれた大きな湖でした。ある日、霊峰由布岳の化神宇奈岐日女が、従者である、力自慢の権現を従えて山頂からじ~っとこの広大な湖を眺めていました。やがて宇奈岐日女は、権現に向かって静かに、「この湖の水をなくせば、底に肥沃なる土地があらわれて、多くの里人が豊かに暮らせよう。おまえの力をもってこの湖の堤を蹴り裂いてみよ」と命じました。権現は、「あらん限りの力をもってお言葉のとおりに…」と答え、湖の周囲を一巡りした後、内徳野の湖壁の一番薄いところを見つけ、満身の力をふりしぼってそこを蹴り裂きました。湖水は怒濤となって奔流し、やがて湖底から現在の盆地が現れたそうです。里人は宇奈岐日女を由布院開拓の祖として大きな社を建て、そこに祀りました。(宇奈岐日女神社伝説より)
以上のような伝説もありますが、宇奈岐日女伝説は他にもあり、本当のところは定かではありません。