与賀神社参道橋と楼門
与賀神社の参道石橋と楼門は国重要文化財に指定されています。
所在地:佐賀県佐賀市与賀町2-50
四百年余前に藩祖鍋島直茂公夫妻による建立で、鳥居・石橋ともに国重要文化財です。朝鮮出兵後、直茂公の無事の帰還を祝い寄進されたもので、桃山時代の地方的特色のある優れものです。
与賀神社参道橋
国重要文化財の石橋反橋
石橋は、1608年に藩祖鍋島直茂公夫妻が建立したものです。
石造反橋で橋脚6基18本、高蘭付き擬宝珠10個がありました。
擬宝珠に慶長11年(1606年)の銘があります。
与賀神社の三の鳥居
国指定・三の鳥居および石橋は、四百年余前に藩祖鍋島直茂公夫妻建立。
三の鳥居の前には、「拝礼して通りましょう」と書かれています。国重要文化財の三の鳥居は、慶長8年(1603年)に建立されたものです。柱に慶長8年(1603年)の銘があります。三の鳥居は石造明神鳥居で、その形式、殊に笠木鼻の形に特有の様式が認められ、「肥前鳥居」の初期のものとして有名です。
四百年余前に藩祖鍋島直茂公が朝鮮出兵後、直茂公の無事の帰還を祝い寄進されたものです。鳥居をくぐると石橋があり、その先に丹塗りの楼門があります。さらにその奥に神殿があります。どっしりとした存在感がある石造りの肥前鳥居、室町時代に造られた丹塗りの楼門、美しい石橋と与賀神社は、見どころ満載です。
参道橋と楼門
楼門
国指定・丹塗り楼門は、室町時代後期に、太宰小弐政資公の建立とされ、県内で最も古い木造建築物の一つです。楼門は、室町後期の建立です。大正2年(1913年)に国宝に指定され、改めて昭和25年(1950年)に国重要文化財に指定されました。佐賀県内で最も古い木造建築物です。楼門は総丹塗で正面三間、側面二間、屋根は入母屋造で当初柿葺で、その後世銅板葺屋根に改められ現在に至っています。その構造形式は室町時代の地方的風調があります。
與賀神社楼門
楼門は正面三間、側面二間、入母屋造銅板葺総丹塗でその形式は室町時代の地方的風潮を表し、斗供(本当はニンベンではなくキヘン)蟇股木鼻絵様等は特色ある手法を示している。旧記に文明14年(1482年)大宰小弐政資が与賀城を築き与賀神社を鬼門の鎮守となすとあり、楼門の建立もこの頃と思われる。
大正2年に国宝に、昭和25年に国重要文化財に指定された。(現地案内板より)
境内から見た楼門
境内から見た楼門と参道橋と鳥居
楼門の屋根
懸魚
石燈籠にとまる鳩