釣り上げ恵比須
鯛を釣り上げている恵比須さんです。
鎮座地:佐賀県佐賀市唐人2丁目5
像高:60cm・半跏
光背を背負った半肉彫り像です。
足元には波が渦巻き、団扇のように丸い光背に月と太陽が彫られています。右手を挙げて竿を振り上げ、鯛が釣り上げられている様子が描かれています。鯛が跳ねている様子や表情まで細やかに描かれています。
右隣には石の祠があり、祠の中にはお地蔵さんのような姿の石像が鎮座されています。左隣には「町守稲荷大明神」と書かれた文字恵比須がありました。3つで一組という様子です。
右手で竿を振り上げ、鯛を釣り上げています。左手は左ひざの上に置き、今にも立ち上がりそうな躍動感があります。童顔で愛らしい顔で、ご満悦の表情の恵比須さんです。
大変珍しい恵比須さんです。
釣り上げえびす
瑞雲にのる日輪と月輪を配した光背、台座には打ち寄せる波があしらわれています。釣り上げた鯛が空中に勢いよく踊り、「やったー」と微笑みをうかべるえびすさんの全身には力がみなぎっています。それらのすべてが一石で彫成されていて、その躍動的で絵画的な表現は正に芸術品です。
又、毎年1月中旬には町内会主催でえびす祭りが行われており、今でも人々の暮らしに深くかかわっているえびすさんです。
[取材協力:朝日新聞社・協力:恵比須DEまちづくりネットワーク](現地案内板より)