呉服恵比須
旧森永呉服店の前に鎮座されている恵比須さんです。
鎮座地:佐賀県佐賀市柳町4-7
像高:68cm・半跏
光背を背負った半肉彫り像です。
右手に竿を持ち、左手で鯛を抱えています。
胸に宝珠一つがあります。
丸顔で鼻が低く、愛嬌がある恵比須さんです。光背は舟形ですが、上部が一度割れたのか、補修した痕がみられます。
旧古賀銀行や旧古賀家などが建ち並ぶ長崎街道沿いの森永家の前に鎮座しています。いつもきれいな生花とお酒とお水などが供えられています。
森永家は寛政年間(1789年~1800年頃)に鍋島藩御用達のタバコ富士の煙を作り始めた家柄です。富士の煙は、大隈重信候も愛煙したといわれています。
呉服恵比須
明治期、ここ柳町には金融関係を始め、呉服屋、下駄屋が軒を並べ、佐賀のメインストリートと呼ばれる華やかな街並みでした。恵比須さんが鎮座する森永家も煙草店、そして呉服屋として栄えました。台座は呉服屋時代に陳列台として使用したものです。今、少しずつ賑わいを取り戻す街を恵比須さんは楽しそうに見守っています。
(社)佐賀観光協会(現地案内板より)