佐賀のえびす日本一
佐賀は昔から恵比須信仰が盛んなところで、長崎街道沿いや街中のあちこちに恵比須像が祀られています。800体以上が確認され、日本一恵比須像が多い市と認定を受けています。恵比須巡りのスタンプラリーなども実施されています。
佐賀市の恵比須像は日本一多いといわれ、軒先や街角などのあちこちに様々な姿の恵比須像が祀られています。その数800体以上と云われています。佐賀市民にとって恵比須さんは、身近な存在であり、大事にされてきました。恵比須さんには、いつもお花やお神酒、お水、お茶などが供えられています。御賽銭が上がっている恵比須様も見かけました。
佐賀では古い恵比須さんを大切にすると共に、現在も新しい恵比須像が造立され続けています。私の個人的希望ですが、これから新しく作って頂きたい恵比須さんは、佐賀銀行さんには通帳を持った恵比須さん。貯金が貯まりそうでしょ。竹下製菓さんにはブラックモンブランを持った恵比須さん。村岡屋さんには小城羊羹を持った恵比須さん。どちらも美味しそう。久光製薬さんにはサロンパスを持った恵比須さん、痛みも取れて凝りがほぐれそうでしょ。そんな恵比須さんが佐賀の企業の本社玄関にいらっしゃったら楽しいですね。
恵比須さんに出会ったら、恵比須さんより腰を低くし、下から恵比須さんを見上げるようにして拝みます。また、胸やお腹や烏帽子に宝珠がある恵比須さんは、その宝珠を触ると運気がアップするとか、幸せになるとか、願いが叶うなどと云われています。特に年代物の恵比須さんは壊れやすくなっていますので、優しくそっと触れましょう。
恵比須さんのスタイル
恵比須さんには様々なポーズやスタイルがあります。恵比須さんの紹介の際に、半跏、安坐、両足垂下などの言葉を使っていますが、各々の意味は下記の通りです。
恵比須さんのポーズに、半跏(はんか)と云われるものがありますが、半跏は、結跏趺坐(けっかふざ)の略式の坐法のことです。半跏は、片足を他の片足のももの上に組んで座ることで、半跏の他、菩薩坐(ぼさつざ)、半跏坐とも呼ばれます。
安坐(あんざ)は、胡坐(あぐら)をかいて座ることです。
結跏趺坐は、両足の甲をそれぞれ反対のももの上にのせて押さえる形の座り方のことです。
先に右足を曲げて左足をのせる降魔坐(ごうまざ)と、その逆の吉祥坐の2種があります。仏の坐法で、禅定(ぜんじょう)修行の者が行います。
跏は、足の裏のことで、趺は足の甲のことです。
その他に両足垂下は、両足を組まずに下に垂らしている状態です。
鯛恵比須
佐賀市内には様々な恵比須様が鎮座されています。なかでも所謂「鯛恵比須」と呼ばれる、鯛を脇に抱えた恵比須さんが多くいらっしゃいます。恵比須さんに鯛はつきものです。鯛にも大きな鯛、いきがいい鯛、今にも動き出しそうな鯛、丸っこい鯛など、様々な鯛があります。
宝珠
宝珠は如意宝珠のことで、仏教において様々な霊験を表すとされる宝の珠のことです。意のままに様々な願いをかなえる宝という意味があり、如意宝、如意珠、または単に宝珠(ほうじゅ、ほうしゅ)とも呼ばれるます。
佐賀を散策中、地元の方に「宝珠も鯛も触るといいよ」と教えて頂きました。特に大漁や商売繁盛をお願いする時は、鯛も触ると効果があがるとか…。
宝珠も様々な形・デザインの宝珠があります。また、烏帽子に付いていたり、胸に付いていたり、一つだったり、二つだったり、三つだったり、四つだったりと様々です。
開運佐賀恵比須ステーションで、佐賀市内の恵比須さんが鎮座されている所がわかる、佐賀城下ほとめきマップを頂きました。恵比須ガイドでもあり、恵比須DEまちづくりネットワークの代表でもある村井禮仁さんが、佐賀城下ひなまつりや恵比須さんについて大変詳しく親切に教えてくださいました。また、商店街を走って行って、チケットの手配をしてくださったり、大変お世話になりました。ありがとうございました。
村井さんはとても朗らかで親切で、こちらの恵比須さんになんとなく似ていらっしゃいます。後でわかったことなのですが、俳優の村井国夫さんのお兄さんだそうです。そういえば、似ていらっしゃいました。
さて、佐賀を散策中にたくさんの恵比須さんに出会いましたので紹介します。恵比須像が造られた時期も江戸時代以前から平成の現代まで様々です。この他にもたくさんの恵比須さんを紹介していますのでどうぞご覧ください。