天山酒造
天山系から流れる名水を仕込み水に使用し、こだわりの酒米を使った日本酒「天山」を代表とし、一日千秋や温故知新の長期熟成酒、麦焼酎、純米焼酎、リキュールなどを製造販売しています。
天山酒造株式会社
所在地:佐賀県小城市小城町岩蔵1520
文久元年(1861年)に水車業として創業しました。当初は水車業を営み、文久元年(1861年)に製粉製麺を開始したそうです。明治8年(1875年)に酒造業を始めました。
「名水と蛍の里に銘酒あり。 天山」の暖簾が印象的でした。大吟醸 飛天山(ひてんざん)は、全国新酒鑑評会や他の鑑評会で何度も金賞を受賞しています。
酒林
立派な酒林(杉玉)が掲げられていました。毎年11月の初旬に本仕込みがスタートし、それから20日後に初しぼりが行われ、12月の初旬には「天山 しぼりたて 本醸造生原酒」として販売開始されます。伺ったのは、2010年2月24日でしたので、杉玉もすっかり茶色になっていました。
酒林(さかばやし・杉玉)
この杉の葉の玉は酒林と呼ばれ古くから酒屋の看板として親しまれたものです。元来酒造りの神様大物主大神と少名彦名の神を祠る三輪神社(奈良県)の神木「杉」にちなんで造られたと言う。毎年新酒が生まれると青々した杉の葉に替えて、造り酒屋の軒に揚げられ季節の移りとともに、色づきを深めてゆくその風情はさながら、四季折々に特有の味わいを持つ日本酒の、味の推移を象徴するかの様である。
語源について、中国では酒屋の看板を酒家望子といい、これが訛ったとする新井白石の説の他、酒の異名、掃愁草から酒箒(さかほうき)さかばやしと転化したとも言われる。尚、西欧の場合にも似た「毬松」と、言うものを飾る風習があるとか聞く。
天山酒造株式会社(現地案内板より)
天山酒造株式会社
国登録有形文化財 天山酒造明治蔵及び大正蔵・昭和蔵・旧精米所立軸型水車及び水路 天山酒造(七田家)は文久元年(1861年)より水車で製粉・精米業を始め、明治8年(1875年)、酒造業を創業した。
大正蔵は下部が板張、上部が白漆喰の壁で水切り瓦付きの窓を2段に配置し、妻が半寄棟の特徴ある北面をつくる。昭和蔵は桁行30間、梁間7間の大規模なもので南側に麹室がある。旧精米所立型水車及び水路は祇園川から水路を引き入れて鉄製水車を回すもので水車は精米機の動力源となる。水車精米時代の遺構である。
平成15年10月 小城町教育委員会(現地案内板より)
天山酒造の煙突
レンガ造りの煙突です。