須賀神社
地元の方々には、祇園さん(ぎおんさん)と呼び親しまれています。
所在地:佐賀県小城市小城町松尾3594
村岡屋総本舗の本店の前の赤い橋を渡ると石造の鳥居が見えます。その目の前には急勾配の長い長い石段があり、石段を上ると本殿があります。
家内安全・商売繁盛・交通安全・学業成就・初宮詣(日晴れ)・厄除祭・地鎮祭・家祓い等諸々祈願祭などの祈願に多くの方が訪れます。
延暦22年(803年)の勧請で御祭神は、牛頭天皇(須佐之男命)
佐賀・小城・杵島の崇廟の神社であったと古事に記録されています。
「元茂公御年譜」によると千葉胤貞が正和5年(1316年)下総から小城に下向し、現在の山上に祇園社を建立したとされます。
須賀神社では、映画「ソフトボーイ」のロケが行われました。
須賀神社(旧祇園社)由来
御祭神:健速須佐之男大神(たけはやすさのおおのおおかみ)・櫛稲田姫大神(くしなだひめのおおかみ)
当神社は桓武天皇延暦22年(803年)の創建と言われ、当初は「清祠」と称し、肥前国佐賀・杵島・小城三郡の崇廟神社として栄えたと、古記にある。後に肥前国の地頭職であった千葉大隅守平胤貞は正和5年(1316年)鎌倉幕府の命により、九州下向の際、京都祇園社(現在:八坂神社)の御分霊を勧請し、千葉氏の守護神として、代々の城主は懇ろに奉斎した。
祭神は尚武・愛情・病災消除・農商工業の神として御神徳を有して居られ、古来より近郷近在の人々の深い信仰を集めている。明治3年(1870年)社号を須賀神社と改め、大正13年(1924年)には旧県社に列せられ、今日に及んでいる。
遠くには雲仙・阿蘇の噴煙を望見し、眼下には清流の祇園川が流れ、源氏蛍の飛び交う風情はまさに一幅の絵である。とりわけ、祭の圧巻は、鎌倉時代より延々と引き継がれた勇壮な山挽行事で、古色蒼然として、素朴な時代食を有し、現在もなお氏子・崇敬者の心を捉えている。
●因みに当神社の例・大祭は次のようである。
1月14日お火たき神事(古札焼納祭)・1月15日花柴祇園・7月第4日曜と前夜・山挽祇園(別名:団扇祇園)・10月15日 柿祇園
昭和63年5月吉日 須賀神社社務所 奉納者 株式会社村岡総本舗 村岡安廣(現地案内板より)
鳥居の扁額
「須賀社」と刻まれています。
須賀神社の狛犬
鳥居の前の狛犬です。阿型は大玉を持ち、吽型は腰を高く上げています。表情も姿も迫力がある狛犬です。その他、境内にも狛犬がいます。須賀神社は、映画の撮影が何度か行われています。寅さんのおとこはつらいよ、ソフトボーイなどです。
須賀神社の恵比須像
須賀神社に恵比須さんがいらっしゃいました。光背や台座はなく、草に囲まれ、地面に直接座っていらっしゃるような恵比須さん。ちょっと珍しいです。烏帽子の宝珠がくっきりと残っています。優しい穏やかな表情をしていらっしゃいます。左脇に抱えた鯛の頭は欠けてありません。お神酒が供えられていました。