神埼の恵比須像
神埼は長崎街道の宿場だったことから、沢山の恵比須像が祀られています。中には大変珍しい三面恵比須像もいらっしゃいます。
神埼のえびすさん(恵比須・夷)
鎮座地:佐賀県神埼市神埼町内
佐賀県内には800体以上の恵比須像があります。神埼も長崎街道の神埼宿だったことから、旧長崎街道沿いに十数体の恵比須様がいらっしゃいました。神埼は長崎街道の宿場町として栄え、商家もたくさんあったので、商売繁盛の神様として祀ったと考えられます。
左脇に抱えた鯛の尻尾が右の肩の上にびょ~んと出てきています。光背が優しくきれいな弧を描いています。神埼では、注連縄がかけられている恵比須さんを何体かみかけました。
ふくよかな笑顔です。
ダンディな恵比須さん
現代的でダンディな顔をしています。首に注連縄がかかっていました。
恰幅がよく、おおきな福耳と立派な髭、豪快な笑顔が印象的です。
こちらの恵比須さんは、左脇に抱えた鯛のひれがぴょこんと恵比須さんのお腹にかかっているのが特徴的です。
木殿に鎮座する恵比須さん
こちらの恵比須さんは、一度首の所で折れてしまったようです。少し風化しているので古い恵比須像のようです。
光背にと刻まれている様に見えますので、寛政元年は1789年ですから今から228年前(2017年時)に建立されたものと思われます。
右手に竿、左手に鯛を抱えています。
優しい笑顔です。
大黒さんと恵比須さん
大黒さんと恵比須さんが仲良く一緒に彫られていました。かなり風化が進んでいますので、古い石像のようです。
大黒さんと恵比須さんの両方がいらっしゃったら、鬼に金棒です。
三面恵比須
旧長崎街道の一角に鎮座されていました。三面に各々恵比須像が彫られています。こちらの面の恵比須さんは、左手を肩まで上げています。
こちらの面の恵比須さんは、右手に竿、左手に鯛を抱えています。
こちらの面の恵比須像は摩耗が激しく、形が分かりづらくなっています。
私達夫婦は旅の途中、佐賀県内や熊本県内(主に天草)で、数百対の恵比須像を写真に収めてきましたが、このように、三面に恵比須像が彫られているものは初めてみました。大変珍しい恵比須像です。三方向(三面)にそれぞれ、違う表情やスタイルの恵比須像が彫られています。現在は作者や謂われなどは不明です。