新緑の大興善寺
新緑の大興善寺もまた美しく、清々しい気持ちになります。
大興善寺はつつじ寺と呼ばれていますので、つつじが美しいのはもちろんですが、新緑の美しさも素晴らしいです。色彩豊かなつつじの花々と新緑のコントラストが作り出す、美しい景観はなんとも表現しがたい素晴らしさです。つつじの花の時期は、4月下旬から5月初旬ですが、つつじの花の時期が終わった後は、清々しい新緑を楽しむことができます。私は新緑の季節も大好きです。緑って癒されます。
仁王門から広い境内に入り、本堂へと続く階段の手前に白い綺麗なオオデマリの花が咲いていました。大興善寺は、つつじ寺と呼ばれますが、つつじはもちろんのこと、藤や紫陽花、オオデマリなど、様々な木々や花々があり、いつも楽しませてくださいます。御住職をはじめ、お寺の方々、関係者の方々、皆様ありがとうございます。
青もみじ
新緑のもみじの葉っぱも美しく、癒されました。
瓦と青もみじ
青もみじ
シャクナゲ
藤棚
大興善寺の藤棚は、本堂の手前、左側にあります。つつじ園に入る前に、しばし藤の美しさを堪能しました。
藤の花
藤
藤の花
藤棚
日本庭園へと続く石段
石段の上には、豪潮律師発願八万四千塔の最初の塔があります。
豪潮律師発願八万四千塔の最初の塔
この大きな宝筐印塔は、豪潮律師発願八万四千塔の最初の塔です。発願主豪潮律師は、肥後國玉名郡の天台宗専光寺の名僧で、この大興善寺にあって、八万四千塔の建立を発願し、享和2年(1802年)その最初の塔をここに創建しました。ダイナミックで力強いこの塔は、豪潮律師の願が込められているように感じます。
総高2.45m、基壇は扁平な切石二枚を重ね、その上に巨石を据え、そのほぼ中央に宝塔が造立。この塔は、基礎、塔身、屋根と笠、相輪からなり、それぞれ一石を用い、すべて花崗岩です。苔むした石塔と紅葉が素敵です。
豪潮律師発願八万四千塔の最初の塔
昭和48年3月10日 基山町文化財指定
総高2.45m、基壇は扁平な切石二枚を重ね、その上に巨石を据え、そのほぼ中央に宝塔が造立されている。この塔は、基礎、塔身、屋根と笠、相輪からなり、それぞれ一石を用い、すべてかこう岩である。塔は、全体の均衡がよくと5れていて、極めて形式表現に富み、周囲の環境に溶け込む優雅な佇まいを見せている。
塔身の正面「經日」のまわりには、「於此塔、一香一花禮拝供養、八十億劫、生死重罪、一時消滅」
右側面には、「天下泰平、国家安全、風雨随時、日月清明、五穀成就、一切衆生、皆順正法、二世安泰」
左側面には、「造立寶筐印塔、八萬四千之内、願以此功徳、我八萬四千大願、二圓也、享和」
背面に「壬成歳秋撥願主東肥豪潮、於西肥大興善寺記、當山現住慈巖」と刻銘してある。
発願主豪潮律師は、肥後國玉名郡の天台宗専光寺の名僧で、この大興善寺にあって、八万四千塔の建立を発願し、享和2年(1802年)その最初の塔をここに創建した。その後、律師は、肥筑の各地において、宝塔建立を信徒に勧進し、造立しているが、この宝筐印塔は、建立発願の地にあって、その最初の創建なるものとして、意義深く、注目すべきものである。
基山町教育委員会 (現地案内板より)