天神橋
伊万里焼の梅の絵が描かれた磁器板で飾られた橋です。
所在地:佐賀県伊万里市大川内町
小笠原藤右衛門窯のすぐ近くに架かっている橋です。
欄干の磁器板
梅の絵が描かれています。
小笠原藤右衛門窯のすぐ近くに架かっている橋です。
故 小笠原利夫さんが、「天神橋をやきものの里に相応しい橋にしたい」と、ご自分の工場で焼いた磁器板で橋を飾られました。
親柱の磁器板
親柱の磁器板
植物の絵が描かれています。
親柱
梅の絵に天神橋と書かれています。天神様だから梅なのでしょうね。
川沿いに紫陽花が咲いていました。
天神橋の欄干に、下記の詩が記されていました。この詩は、伊万里市出身の詩人、片岡繁男の「わたしはいつもここに帰ってくる」と題した長編詩から抜粋されたものです。
わたしはいつも此処に帰ってくる 旅のなかばに 傷つけ…乞うとき 傷つき… うしなったとき
いままた わたしは ふるさとのここに帰ってきた
ここにはわたしから 愛しきものを奪いとった歳月もにくしみも かなしみも そのままに いまもある
ひとを愛することを 山河を あがめることを はじめておしえてくれたふるさとが そのままに いまもある
わけてもかの青磁氷製焼の美しさ
胎土と釉薬の青磁と 炎熱への耐えの相違のつくりなすひびわれ
その裂け目を美へ昇華させた先人たち その訓え
わたしは ここにかえってくれば わたしのひびわれが ひそやかに癒されていく…
そうして傷つき憎しみ 悲しみの果ての おのれの裂け目を
おのれ自体でいやそうとする者を やはり きびしく 青螺は見下ろす
そのきびしさに私はふかぶかとこうべを垂れる
わけても かの先人たち… たがいに肩をよせあう墓たちの如く
しげお