佐賀県立九州陶磁文化館
佐賀県立九州陶磁文化館は肥前の陶磁器をはじめ、九州各地の陶磁器に関し、その文化遺産の保存と陶芸文化の発展に寄与するため、歴史的・美術的・産業収集・保存・展示し、あわせて調査研究や教育普及の活動を行うことを目的として設立されました。
所在地:佐賀県西松浦郡有田町戸杓乙3100-1
九州各県を代表する現代の陶芸家達の作品をはじめ、肥前古唐津や初期伊万里、九州諸窯の古陶磁など名品を鑑賞しながら数百年に及ぶ焼き物の歩みを見渡すことができます。なかでも蒲原コレクション、柴田夫妻コレクションは内容、量ともに圧巻です。柴田夫妻コレクションは、主に江戸時代の有田磁器で、東京の柴田明彦(平成16年5月没)・祐子様御夫妻から寄贈されたものです。
白磁冠火食鳥噴水
白磁冠火食鳥噴水(はくじかんむりひくいどりふんすい)
この白磁の鳥と噴水は、1987年にドイツのマイセン市から、姉妹都市友好を記念して有田町へ寄贈されたものです。
この白磁の鳥と噴水は、1987年にドイツ民主共和国(現ドイツ連邦共和国)のマイセン市から、姉妹都市友好を記念して有田町へ寄贈されたものです。鳥の原形はマイセンの名陶工ヨハン・ヨアヒム・ケンドラー(1706年~1775年)が1731年位に作り、1985年に国営マイセン製陶所(現:国立マイセン磁器製作所)において複製されました。
冠火食鳥とは駝鳥に似た大型の鳥で、ほぼ等身大に作られています。鳥の後方足元には、剣を交叉させたマイセン製陶所のマークがあります。(現地案内板より)
噴水の真ん中に飾られている大きな白磁冠火食鳥は、威風堂々としていて迫力があります。
白磁の鳥の台座が噴水になっています。
鳥の後方足元には、剣を交叉させたマイセン製陶所のマークがあります。
マイセン製陶所のマーク
絵唐津稲穂文大皿
製作:大皿に夢をのせて翔こう会
製作年:平成9年7月
口径:220cm・高さ:20cm・重さ:約500kg
製作意図:大皿作りに挑戦するため、平成3年4月「大皿に夢をのせて翔こう会」が設立されました。失敗を重ねながらも、各企業や有志の協力を得て、第12作目で本作品が完成しました。(現地案内板より)
陶器の椅子とテーブル
陶器の椅子だと、錆びたり朽ちたりしなくていいですね。
館内には、「カフェテラス彩」があり、館蔵品の古伊万里の器でコーヒー・紅茶を楽しむことができます。
営業時間:10:30~16:00(都合により変更あり)
席数:32席
休業日:毎週月曜日(都合により変更あり)
軽食はカレー・スパゲッティ・サンドイッチなどがあります。セットの飲み物は、コーヒー・紅茶・ジュース・カルピスの中から選ぶことができます。
有田焼の押板
有田焼の陶板が扉の押板に施されていました。
柿右衛門窯製、今泉今右衛門陶房製、源右衛門窯製、辻精磁社製などの陶板を施した扉の押板がありました。
味気ないガラスの扉も、陶板が施されていると、雰囲気ががらりと変わります。