祐徳稲荷神社・楼門
祐徳稲荷神社の顔ともなっている楼門は、総漆塗極彩色で堂々たる印象と眩いばかりの絢爛たる装飾が施されています。
所在地:佐賀県鹿島市古枝 祐徳稲荷神社
神橋を渡り、手水舎で手や口を清め、神池に架かる太鼓橋を渡ると朱塗りの楼門です。
太鼓橋と楼門
楼門の両脇には有田焼の随身が奉納されています。
朱塗りの太鼓橋
神池に架かっています。
楼門
鎮西日光とも呼ばれる祐徳稲荷神社の楼門は、総漆塗で眩いばかりの極彩色の絢爛たる装飾が施されています。祐徳稲荷神社の楼門は日光東照宮の陽明門を模したもので、日光東照宮の修復職人達の手により完成しました。楼門に掲げられている社号額は、能書家で知られる秩父宮妃のご直筆です。
有田焼の随身
紺色の衣装です。楼門内部二体の随神は佐賀県伝統工芸の有田焼で仕上げられています。岩尾對山窯作
口を開いています。
有田焼の随身
朱色の衣装です。岩尾對山窯作の有田焼です。陶器の随身は大変珍しいです。
口を結んでいます。
楼門の内側から
楼門の両脇に、人間国宝の十三代柿右衛門作の菊の大磁板と人間国宝の十五代今右衛門作の牡丹の大磁板がはめ込まれています。
十三代 柿右衛門
人間国宝の十三代柿右衛門作の菊が描かれた大磁板です。
十五代 今右衛門作
人間国宝の十五代今右衛門作の牡丹が描かれた大磁板です。
岩尾對山窯作
岩尾對山窯(いわおたいざんがま)作の緑地金襴手の鍋島藩紋・杏葉紋が描かれた大磁板
燈籠
燈籠
岩崎社
岩崎社は御本殿舞台の真下に御鎮座されています。岩崎大神は縁結びの神様として祀ってあります。
本殿へと続く階段
左右の石馬
京都の伏見稲荷山三ヶ峰に稲荷神社が御鎮座された日が和銅4年初午の日でああった事から、午の日は全国のお稲荷様の縁日となっております。この事から馬(午)はお稲荷様にとりまして特別な動物であります。この二頭の石馬もこの事にちなんでこの場所に奉納されました。
病気の方や、身体の一部に痛みのある方、長年持病に苦しまれている方は、痛い場所と同じ馬の部分を撫でさすると病気や痛みが治るとの言い伝えが広まり今では多くの参拝者の方がこの石午を撫でさすられていかれます。ご自身の身体の悪い部分を撫で、石午の々部分を撫でて下さい。(現地案内板より)
左馬
左馬とは馬の字を左右逆に書いたもので、「まう(舞う)」に通じ、舞は祝宴の席で催されることから、縁起が良いとされてきました。また、左馬は「右に並ぶ者がいないほど傑出した才能」を表し、さらに馬は左側につまづかない事から、「長い人生をつまづくことなく過ごせる」という意味を持つと言われています。
加えて、普通は人が馬を引くものですが、左馬は逆に馬が人を引き寄せる様子を表し、千客万来・家業繁栄につながるとされたり、「馬」という字の下の部分がお金を入れる巾着袋の形に似ているため、財運に恵まれると言われたりもしています。こられの言い伝えにより、左馬の文字は古来より人々の篤い信仰を集めてきました。(現地案内板より)