護国教王山 常在寺
塩田の町の小高い丘の上にあるお寺です。塩田石で造られた仁王像が町を見守っています。
所在地:佐賀県嬉野市塩田町大字馬場下下野辺田1447
開創:和銅元年(708年)
開基:行基
常在寺の仁王像
常在寺の石段の中程に塩田の町並みを見下ろすように仁王像が立っています。文政8年(1825年)に、塩田石工の創始者、筒井惣右衛門の子孫、筒井幸右衛門らにより、作られたといわれています。高さは約2.4メートルもあり、筋骨隆々で、腰には裳を纏い、長く垂れた衣の襞まで細かく表現された仁王像です。塩田石で造られたこの仁王像は、塩田石工が丹精を込めて作り上げたものです。そして、塩田の商人達の寄進で奉納された立派な仁王像は、塩田津が繁栄した証しでもあります。
仁王像の後ろ姿
常在寺の仁王像 阿形
像高2.4m
作製:文政8年(1825年)
石工:塩田石工の創始者 筒井惣右衛門の子孫、筒井幸右衛門らにより、作られたといわれています。
常在寺の仁王像 吽形
常在寺仁王像
塩田町の石工の名は昔から広く知られている。1642年筒井惣右衛門は塩田町石工の元祖として多くの名工を輩出している。像は文政8年(1825年)塩田近在の庄屋十数名の寄進により筒井幸右衛門他五名の手によって造られたものです。像高2.4メートル、上半身裸で筋肉たくましく腰には裳をまとい、天衣を長く垂らし左手には金剛杵を握り阿吽の忿怒の顔光いかめしと参道を見下ろしている。仏法を守護する金剛力士像の像で細かく彫刻され塩田石工の真価をいかんなく発揮されている作品の一つである。
昭和55年7月に町重要文化財に指定(現地案内板より)
木製の仁王像
摩耗していて、原形がわかりません。
木製の仁王像
玄関の彫刻
鬼瓦
慈母観音菩薩像
常在寺の地蔵尊像
常在寺は真言宗の寺です。平安時代の薬師如来像を本尊としている。境内には、多くの石像物がある。中でもこの地蔵尊像は筒井松右衛門付の代表作である。松右衛門は惣右衛門を祖とし、仁王像の制作に携わったとされる幸右衛門や宗五郎と並ぶ、筒井一党が輩出した塩田名石工の一人に数えられている。(現地案内板より)
鳥羽天皇勅願寺旧蹟の碑
常在寺の石段
この石段を上った先に常在寺があります。
鳥居
塩田石で造られた鳥居です。
塩田大明神
龍華之塔
沢山の石仏が安置されています。