豊玉姫神社
豊玉姫神社は古来より海の神、水の神として広く祟敬を集めています。境内には豊玉姫のお使いである「なまず様」を祀っています。なまず様にお参りすると、お肌がきれいになると言われています。
豊玉姫神社 (とよたまひめじんじゃ)
所在地:佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙2231-2
豊玉姫神社に祈ると、つるつるの美肌になると言われています。真っ白ななまず様がいらっしゃいます。豊玉姫様は海神の娘で、竜宮城の乙姫様とも言われています。水の神・海の神でもあります。
古事記の神話では、豊玉姫様は火遠理命(ホヲリ・山幸彦)と結ばれ、神武天皇の父神である鵜草葺不合命(ウガヤフキアヘズ)をお産みになったと伝えられています。縁結び・子宝を授かる神でもあります。つまりは、水の神、海の神、縁結びの神、子宝を授かる神、美肌の神でもあるということです。
豊玉姫様の肌はとても白くて美しく、現在も美肌の神様として親しまれています。
鳥居
塩田石で造られた鳥居です。
「美肌の神様」豊玉姫神社 縁起
豊玉姫神社の歴史は古く、天正年間(1573年~1592年)兵火のために焼失してしましましたが、元和年間(1615年~1624年)には社殿を再建し、藩主鍋島直澄の祈願所となりました。以来、歴代藩主をはじめ、地元住民の尊崇を集めています。豊玉姫様は海神の娘で、竜宮城の乙姫様としても有名であり、古来いよ水の神、海の神として、広く崇敬を集めております。
豊玉姫神社のお遣いは「なまず」です。嬉野川を支配し、郷の守りについていいて、国に大難あるときには六尺の大なまずが現れて、神託を告げると語り伝えられています。この「なまず様」は古来より「肌の病」にご利益があるといわれています。豊玉姫様は乙姫様であり、その肌は美しく、嬉野の温泉の効果と相まって「美肌の神様」として、広く親しまれています。(現地案内板より)
社殿
拝殿
拝殿の鈴
拝殿
拝殿の扁額
奉納絵馬
手水舎
なまず様
豊玉姫神社のなまず様
所在地:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2231-2 豊玉姫神社境内
豊玉姫神社の真っ白ななまず様です。ふっくらとしていて、優しい表情をされています。願い水をなまず様にかけて美肌祈願をすると、願いが叶うそうです。案内板(下記参照)に掲載されていた通り、しっかりお願いしてきました。
豊玉姫神社 大神のお使い
美肌の神様 なまずお社 お参りの仕方
一、「なまず様」の前に立ち心を穏やかに整えてください。
二、「なまず様」に、二礼、二拍手、一礼をしてください。
三、「素肌健康」「しわ退散」「皮膚病退散」などの願いを込めて、お手元に湧いている願い水(聖水)をひしゃくに汲み、「なまず様」におかけください。(願い水は、嬉野の聖水を誘水していますので、肌によい成分が含まれております。)
四、最後に、再度「なまず様」に一礼してください。
※嬉野地区では、古来より「なまず様」を粗末に扱ったり危害を加えると祟りがあるので、食用にすることさえ禁じているほどです。この「なまず様」のご神体も信仰の対象ですので、大切にしていただくようお願いいたします。(現地案内板より)
豊玉姫様となまずのお話
昔むかし、岩の神様が海の神様で竜宮城の乙姫様の豊玉姫様を、嬉野の地に迎えようと日向の里まで行きました。岩屋の神様と豊玉姫様が嬉野の地についたとき、嬉野村の池に一匹の六尺はある大きななまずがたいそう汚れて傷ついて苦しんでいました。それを見た心の優しい豊玉姫様はかわいそうに思って嬉野の川辺から滾々と湧き出るお湯をそっとかけてあげました。するとなまずは見違えるように白く、綺麗な肌になって元気になりました。なまずは大変感謝をして豊玉姫様のお使いになりました。
ある時、嬉野でひどい皮膚の病が流行りました。豊玉姫様はどうしたものかと悩みなまずに相談しました。なまずは「お困りなら私が力になりましょう」と言って、村の人々に自分の身体をなでさせました。なまずに触れた人たちはたちまち肌が玉の様に輝き、綺麗になりました。そして来る日も来る日も、池から顔を出し、人々のために尽くし、村の人々の皮膚の病をすっかり治すことができました。
大役を終えたなまずは、それから村の人々に災いが起こりそうになると池から顔を出し、人々に危険を告げる様になりました。それ以来、嬉野の人々はなまずを神様のお使いとして奉り、大事にするようになりました。(豊玉姫神社パンフレットより)
なまず様に水をかけています。
なまず様の大きな口
なまず様の後ろ姿
手水舎
大黒様の瓦
神牛
神牛
豊玉姫神社の狛犬阿形
所在地:佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2231-2 豊玉姫神社境内
塩田の名石工の筒井家が作った狛犬だそうです。阿型の狛犬は、阿と開いた口に玉をくわえています。踏ん張った足の指の形が細やかに造られています。
豊玉姫神社の狛犬吽形
狛犬阿形
狛犬吽形
狛犬阿形
狛犬吽形
狛犬阿形
狛犬吽型
小さななまず様
参道の石の祠に小さななまず様がいらっしゃいました。
一の鳥居
明神型の石造の一の鳥居です。