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與止日女神社

肥前一之宮であり、神功皇后の妹の與止日女命を祀る神社です。別称として「河上神社」、通称として「淀姫さん」とも呼ばれています。

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與止日女神社

所在地:佐賀県佐賀市大和町川上1-1
御祭神:與止日女
與止日女命は「八幡宗廟之叔母、神功皇后之妹」にます尊い神様であります。また一説に豊玉姫命(竜宮城の乙姫様で、神武天皇の御祖母にます)とも伝えられています。
御神徳:海の神、川の神、水の神として信仰され、農業をはじめ諸産業、厄除開運、交通安全の守護神

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三の鳥居

與止日女神社の境内にあります肥前鳥居です。石造明神鳥居で、その形式、珠に笠木鼻の形に特有の様式が認められ、肥前鳥居と称し、柱に「慶長十三歳仲秋吉祥日 鍋島信濃守藤原朝臣勝茂」の銘があります。昭和六十年、町重要文化財に指定されました。

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與止日女神社の西門

昭和61年(1986年)に佐賀県の重要文化財に指定されました。
室町時代後期(1470年以降)に創建され、柱の楠材は当時のものと言われています。元亀元年(1570年)の今山の戦いで一部焼失したが、元亀4年(1573年)、龍造寺政家(隆信の長男)と神代長良(勝利の長男)によって修復再建されたもので、町内では最も古い建物です。昭和48年に第補修が行われています。(現地案内板より)

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大鳥居

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與止日女神社ご由緒

欽明天皇25年(564年)創祀され、延喜式内社で、のち肥前国一の宮と崇められ、弘長元年(1261年)正一位を授けられた。朝廷の御崇敬あり、また、鎌倉幕府をはじめ武門、領主、藩主の尊信を受けた。明治4年県社に列す。
祭日:春祭4/18・秋祭10/10・新嘗祭11/18
指定文化財:河上神社文書(国重要文化財247通)、西門(県重要文化財)元亀4年(1573年)造立、三の鳥居(町重要文化財)肥前鳥居・慶長13年(1608年)初代藩主鍋島勝茂寄進
平成元年1月 大和町(現地案内板より)

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御社殿

拝殿:正面五間、側面三間、入母屋造、唐破風付、別棟神饌所付
中殿:正面一間、側面四間 本殿:五間社流造、側面四間

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拝殿

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拝殿内部

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五色の旗

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天井絵

平成26年に創建1450年を向えるのを機に、佐賀市大和町在住の中国人画家・尹雨生(インウンセイ)さん(52歳)が描いた2枚の大絵馬と天井絵250枚が奉納されました。

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天井絵は、與止日女神社の御祭神の豊玉姫命(乙姫)の伝説と菅原道真の生涯を一枚毎に描いています。

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天井絵

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五色の旗と龍虎の絵

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龍虎の絵

佐賀市大和町在住の中国人画家・尹雨生さんが描いた2枚の大絵馬は縦1m、横1.6mで、「龍虎」と「くじゃくとボタン」が描かれています。虎の毛は、黄土色に金色の絵具を混ぜて立体感と深みを加えて描いています。

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孔雀と牡丹の絵

ボタンの枝に留まるつがいのくじゃくは、身ごもった雌を雄が守っている様子を描いています。

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鯉の絵

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36歌選

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扁額

拝殿正面に掲げている扁額には、副島種臣筆「火國鎮守 明治丁亥夏」と刻書(明治二十年)されています。

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屋根

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正面、側面の蟇股、破風の懸魚等に室町後期の様式が見られます。

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狛犬阿形

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狛犬吽形

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狛犬阿形

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狛犬吽形

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狛犬阿形

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狛犬吽形

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手水舎

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石碑

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夫婦杉

この二本の杉は「夫婦杉」と呼ばれ、神社にお参りをした後に、この杉の周りを回ると、夫婦・恋人・友人同士が仲睦まじく、家内安全・子孫繁栄…の三つの願いが叶うと云われます。(現地案内板より)

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與止日女神社大楠

樹高:30m余り・幹周り:27m
樹齢:約1450年

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大楠

今からおよそ370年前、明国の僧如定はこの大楠を見て「珍しい大木である。大唐四百余州広しといえども、恐らくかかる大木は見られまい。」と驚嘆したと言う。鍋島初代藩主勝茂はこれを聞いて、かかる名木であれば、周囲に高く石垣を築かせ、国の霊木として保護したとあるから、今の石垣がそれであろう。
大楠の大きさは高さ30メートル余り、幹の周りは27メートル、弓の弦を15筋繋いでも、なお足りなかったと言われる程の大木であった。昔から御神木として人々は、この木を拝んでいたという。1813年(江戸時代・文化10年 仁孝天皇)落雷により火災。今に及んでいいる。(現地案内板より)

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與止日女天満宮

天満宮は、学問の神様と知られている菅原道真公を祭神として祀っています。天満とは、菅原道真公の神号の正式名が「天満大自在天神」で、あらゆる天界の神々を支配し自在に操り、その神を享受することから、その名があります。学問向上や受験に御利益があり、またボケ封じの神様として地域の人々の信仰を集めています。(現地案内板より)

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與止日女天満宮

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金精さん

≪川上神社金精さん由来記≫
自然石又はこれに人工を施した男根、女陰の形をしたもので、男性、女性の象徴を神として祭ったのが古い昔から日本の特に僻地山村に多く見られるようである。金精さまは本来性の神で、それが生産神となり所によっては邪悪の神を塞ぐ塞神としても祭られた。形からみて初め、庶民の縁結びの神、性病平癒祈願の神、子宝の神として信仰があった。
その昔、神功皇后三韓征駐の折り、当地にお留まりなされし妹君の与止日女様が子宝に恵まれぬためにひそかに館の一隅にあった男根の自然石に肌をふれて、子宝を願ったところ、色あくまでも白く、きめこまやかにして、玉の如き子供が授かったという。以来金精さんとして川上神社の一隅に安置してありましたが、今度皆様の要望により一般に公開致します。
平成16年5月吉日(現地案内板より)


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