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蓬莱山 廣福護国禅寺

武雄温泉のそばに建つ臨済宗南禅寺派 蓬莱山廣福護国禅寺は、1242年聖一国師開祖として、武雄第八代領主鍋島直明によって創建された古刹です。

廣福寺1

臨済宗南禅寺派 蓬莱山 廣福護國禅寺 (廣福寺)
所在地:佐賀県武雄市武雄町大字富岡7438
拝観時間: 9:00~17:00(年中無休)
拝観料:大人300円・子供200円          
開創:仁治3年(1242年)
開山:聖一国師 円爾弁円(しょういちこくし えんにべんねん)
中興開山、別宗
開基は武雄領主の後藤直明で弘安の役(1281年)の際に後宇多天皇より祈祷護国の勅願を受けました。

廣福寺2

本尊は、延命地蔵菩薩、1242年聖一国師開祖として、武雄第八代領主鍋島直明によって創建されました。
釈迦如来像(県指定文化財):桧の寄木造りの仏像で鎌倉時代中期頃のものである。仏像の胎内には、為武蔵と墨書きがあります。

廣福寺3

廣福寺略記

蓬莱山廣福寺は、仁治3年(1242年)武雄領主第八代後藤直明の発願により、円爾弁円(聖一国師)が開山となって創建された。
 文永11年(1274年)、元郡が博多にせめて来た時、後宇多天皇は護国安泰の祈祷の勅願を下賜された。その時から廣福寺は、「廣福護国禅寺」と呼ばれるようになった。(廣福寺パンフレットより)

廣福寺4

聖一国師が開山した、廣福寺は、秋には参道も境内も紅葉で彩られます。赤、黄、深紅の様々な紅葉と竹林、そしてお寺の佇まいが絶妙な雰囲気を醸し出しています。運慶作と言われる国重要文化財の四天王像は、九州で最も優れた彫刻のひとつと言われています。武雄温泉楼門から歩いて5分ですので、温泉と紅葉、そして彫刻なども楽しむことができます。

廣福寺5

四天王像(国指定重要文化財)は、写真撮影禁止になっていましたので、写真がありませんが、鎌倉時代の名工運慶作と伝えられている素晴らしい像です。玉眼、国採食の等身大の四天王像です。その姿は、持国天、増長天は邪気を踏み躍動的であり、広目天、多聞天は口を閉じ沈思の姿をしています。

廣福寺22

犬観世音(伝説)

昔、猟師が犬を連れ猟に出たが獲物がなく休憩しうつらうつらしていた。そこに犬が大きな声でほえだした。あまにひどくほえるので腹を立て、その愛犬の首を切り落としてしまった。ところが、その首がすーっと空にとびあがり、樹の間で大蛇が目をむきおそいかかろうとしてる首にかみついた。猟師は犬が身代わりになって助けてくれた事を知り感激した。猟師はその場所に、聖観音像を勧進してお堂を建て、その冥福を祈った。(現地案内板より)

廣福寺6

屋根の上には獅子が乗っていました。

廣福寺7

お猿さんでしょうか。

廣福寺9

入口の松の木

廣福寺11

参道、境内も紅葉の季節は、美しく彩られます。

廣福寺12

佛殿

宝永年間(1704年~1710年)の建立と言われています。釈迦像は、県指定重要文化財で、鎌倉時代後期の作と考えられています。天井には、田中守周(郷土の画家)の筆になる一眼の龍の絵が描かれています。「もし二眼とすれば、精を得て飛出し、虚空に昇天するだろう」と言い伝えられています。

廣福寺10

銅鐘

廣福寺(広福寺)の境内にあります。室町時代製作されたもので、朝鮮鐘の影響を受けた和鐘です。工芸史上高い価値をもつものと評価されています。(市指定文化財)
高さ:109cm、口径:62cm

廣福寺16

鐘楼

廣福寺13

銅鍾

高さ:109cm、口径:62cm

廣福寺14

石燈籠

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石燈籠

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廣福寺18

廣福寺8

廣福寺19

廣福寺20

廣福寺21


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