杉岳山不動尊 大聖寺
大聖寺(だいしょうじ)は、日本三大不動尊の一つで、境内には約5000株の紫陽花が咲き、別名あじさい寺と呼ばれています。
所在地:佐賀県武雄市北方町6694
入園料(美化協力金):200円
駐車場:無料・100台
あじさいの見頃は、6月中旬~7月上旬です。年によって若干異なります。
あじさいの他にも、樹齢300年以上のマキの木や、モチの木とカシの木が一緒になった「夫婦円満・縁結びの木」もあります。
開山:和同2年(709年)
開基:行基菩薩
御本尊:不動明王と脇立二童子を安置しています。明王尊像は現在の御杉堂(山王社)の大杉から彫刻して安置したと伝えられています。古くから身代わり不動として栄えていました。
また、九州三十六不動霊場の二十五番札所でもあります。
寺宝の明王剣は、鎮西八郎為朝が黒髪山の大蛇退治に向かうとき、大聖寺で1週間こもり祈願を行い、無事に不動明王の御加護によって退治したので、願成就に明王剣と大蛇の歯とうろこを奉納したと伝えられています。
大蛇の歯は、5年に一度一般公開されます。次回は2020年です。
約800年前、寺宝の明王剣を、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、名護屋城に九州の名刀剣を集めました。しかしこの明大王剣が毎夜怪しい光を放ち、異様な音を出すので、秀吉も驚き、異変が起きるのを恐れ、「末代まで宝物にせよ」と奉書を添えて大聖寺に返したという伝説が残っています。
大聖寺境内図
ぴん・ころり地蔵尊
ぴん・ころり地蔵尊
ぴん・ころりん地蔵尊(おさすり地蔵)は、身体の痛い所を摩れは病魔もころりと消滅。自分はぴんぴん元気で長寿。最後はころりんと願いたいものです。(現地案内板より)
御杉堂
御杉堂は、杉の巨木の空洞の中にお社が安置されています。
御杉堂の鳥居
御杉堂(山王社)
山上には杉野大木の枯れたのがあって鎮守山王権現といい大杉木の空洞の中に山王三十一社安置してある。行基菩薩はこの杉木の躬から不動明王と脇二童子を彫刻して大聖寺の本草にしたと伝えられている。山王権現(俗に山王さん)の大杉の枯木は、外皮肉なく芯のみにて廻り二丈、杉岳の地名も此の杉から由って来たるものと言われる。
杉岳奥之院 享保15年
白山の神を鎮座せる祠の附近の十数丈の自然石の断崖には無数の石仏を浮彫され、此処にも幽遊無人の境涯に宗教的芸術の絶対美を固守せる観あり。(現地案内板より)