見帰りの滝
相知町(おうちまち)にある滝で、余りにもの美しさにもう一度見に帰る滝です。春は桜、夏は深緑、秋は紅葉がそれぞれに滝を彩ります。
所在地:佐賀県唐津市相知町伊岐佐 伊岐佐川の上流
落差:100m
佐賀県内最大の滝で、日本の滝百選にも選ばれています。
見帰りの滝は二つに分かれています。向かって右側が男滝、向かって左側が女滝です。男滝の方が水量が多く迫力があり勇壮です。女滝の方が水量が少なく優しい感じがします。見帰りの滝の名前の由来は、滝周囲の森林を含めた自然が演出する空間が美しく、立ち帰ってまた見たくなるということからだそうです。
見帰りの滝の周辺には、あじさい渓谷や遊歩道があります。川の両岸に約1.4kmの遊歩道があり、約4万株の様々な種類のあじさいが咲きます。紫陽花の種類は50種類以上あるそうです。紫陽花の見頃は、6月初め~6月末頃までです。
見帰りの滝
見帰りの滝は、見返りの滝ともいい、大滝を男滝、その左を女滝という。県内最大の滝で落差百メートル。滝の上流に伊岐佐ダムができる以前は、豊富な水量と滝壺の深さを共に誇っていた。
背後の作礼岳(さらいだけ・現在は作礼山)は修験道の霊山で、ここ見帰りの滝も山伏修行の道場であり、子宝や眼病等ご利益が厚いという観音堂がある。
「見帰りの滝」の名付け親は、伊岐佐(現在は佐里へ移転)浄方寺の卜心(ぼくしん)と思われる。卜心は元禄試合、当町に俳諧の種子を蒔いた人で、古来相知は文人墨客の遊行の地として知られ、その訪れも多く浄方寺の所在地を桃原(ももら・桃源郷の意)と名付けている。
文献の上での初出は、松浦風土記(文化元年頃、1804年)である。
この滝の上流をさかのぼると浜玉町山瀬に至るが、この間の渓谷(3キロメートル余り)には大小の滝や祈願が散在し、最も大きい不動滝、不動岩がある。
青葉・紅葉とも美しく、伊岐佐ダム周辺を含めて絶好のハイキングコースである。
相知町観光協会(現地案内板より)
見帰りの滝の背後には作礼山があります。以前は山伏の修験道の霊山でした。