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淀姫神社

小城藩主鍋島月堂の厚い崇敬によって、承応2年(1653年)に創建された神社です。

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所在地:佐賀県佐賀市富士町古湯961
御祭神:豊玉媛命・海津見神
合祀:大山祇命・高皇産霊神・国常立尊・盤長姫命・応神天皇・国狭槌尊・武内宿禰・源義経・猿田彦命・菅原道真・湯気神(祐清法師と第12世清仲律師併せて祀る)

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小城藩主鍋島月堂の厚い崇敬によって承応2年(1653年)創立されました。明治6年(1873年)に村社となりました。祭神大山祇命外十柱の神は無格社合祀によって追加されました。昭和63年、神社340年祭を執行しました。

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一の鳥居

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鳥居の扁額

鳥居の扁額には淀姫神社と彫られています。

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二の鳥居

こちらの鳥居の扁額には諏訪神社と彫られています。

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境内

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拝殿

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拝殿

「淀姫神社」と記された扁額と「諏訪神社」と記された扁額が並んでいます。
諏訪神社と淀姫神社の2社が同じ社に祀られています。元々、嘉瀬川の側にあった淀姫神社が疫病流行のとき、神域が汚されるということで諏訪神社に明治10年頃合祀されることになったと云われています。

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拝殿の彫刻

龍の彫刻が施されていました。

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拝殿と狛犬

狛犬の台座には、「明治二十三年 黄鐘」と刻まれています。明治23年11月に貝野区民31人より奉納された一対の狛犬です。

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狛犬阿形

阿形の台座には「明徳」と刻まれています。

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狛犬吽形

吽形の台座には「維馨」と刻まれています。

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狛犬阿形

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狛犬吽形

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手水鉢

一枚岩をくり抜いた、ダイナミックな手水鉢です。

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古い石碑

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九郎堂の由来

延元元年(1336年)後醍醐天皇を擁した肥後(熊本県)の菊池武敏、阿蘇の大宮司阿蘇八郎惟直(墓は遺言により阿蘇山の噴煙が遠望できる天山山頂に在る)その弟の阿蘇九郎惟成は、筑前多々良浜(福岡市東区)に、足利尊氏の軍勢を迎え撃ったが、戦い利にあらず。菊池、阿蘇らは敗れ、小城の千葉氏の領内へと逃れた。
しかし寝返った千葉氏によって惟直は白坂峠(小城町と富士町の境の峠)にて戦死。惟直の弟九郎惟成も重傷を負ったが、家臣の原隼人に背負われ、命からがら古湯に逃げ隠れた。惟成の傷も古湯の温泉で快復し、この地古湯に留まり、九郎堂なる一宇を建立して、古湯に永住した。と伝えられている。九郎堂の名前は、阿蘇九郎惟成の九郎から取った堂宇の名称である。
昭和63年5月 富士町教育委員会(現地案内板より)

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淀姫神社の右横には川が流れています。

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境内

境内には大きな杉の木などがあります。

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淀姫神社の杉

推定樹齢:342年(平成29年現在)

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