時太鼓
ニの門堀沿いの公園の一部に、高くそびえる鐘楼が時の太鼓です。正時(午前7時~午後7時まで)になると鐘楼に裃(かみしも)姿の人形が現れ、ドンドンと太鼓を叩き、お堀端に時刻を知らせてくれます。
所在地:佐賀県唐津市北城内
高さ:7.68m
間口:4.84m
奥行き5.36m
毎日7:00~19:00の間の正時になると、櫓から裃で正装したからくり人形がばちを持ち登場します。ドンドンドンと太鼓を打ちます。このからくり人形が太鼓を打つ「時の太鼓」は、唐津市が進める唐津城址保存整備計画のひとつとして整備されたものです。
時の太鼓
この「時の太鼓」は、唐津城址整備計画の一環として、唐津藩絵図に基づき、佐賀県の地域づくり推進事業の補助を得て、再現したものです。
唐津藩は、初代寺沢志摩守広高が、文禄4年(1595年)に藩主となって以来、大久保、松平、土井、水野、小笠原と六代270余年間、江戸幕府の譜代大名として、唐津藩を統治してきました。
代々の唐津藩絵図によると、四代城主土井公時代にこの地に「時鐘」がおかれ、後に「金附堂」「時太鼓堂」「撞鐘堂」となり、また、五代藩主水野公時代には、「時之太鼓」と記されています。六代藩主小笠原公時代になると、「時打櫓」として、同じ城内の別の場所に記されています。
「時の太鼓」の櫓の大きさは、高さ7.68メートル、間口4.84メートル、奥行き5.36メートルで、時計の毎正時、太鼓の音とともに中から武士人形と大太鼓がせり出し、武士が大太鼓を打ちならし、当時がしのばれる「時」を告げます。
平成4年3月 唐津市長 (現地案内板より)
時計盤
時太鼓
人形がバチを持ち、登場します。
からくり人形は、太鼓を打ち終わると後ずさりして櫓に戻っていきます。