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願正寺

慶長5年(1600年)開創で、佐賀の真宗総本山とも呼ばれた歴史があるお寺です。

願正寺1

所在地:佐賀県佐賀市呉服元町6-5
佐賀の真宗総本山とも呼ばれた歴史があるお寺です。慶長5年(1600年)佐賀藩初代藩主、鍋島勝茂公によって建立されました。南側に参道を開き、参道を進んでいくと広大な境内が広がります。
元禄15年(1702年)に建立された大型の現本堂が今も建っています。また、境内には明和5年(1768年)に再建された鐘楼があります。元禄9年(1696年)から佐賀城下への時鐘として用いられました。人びとの時計の代わりとして、城内にまで響いていたそうです。庫裏、山門、石燈籠、参道の石畳などあります。

願正寺2

掲示板には、「さりながら 人の世はみな 春の雪」句仏上人 が掲示されていました。
≪願正寺由緒≫
本寺は慶長5年(1600念)関ケ原合戦の折、鍋島藩祖直茂公、初代藩主勝茂公が西本願寺の准如上人より受けた恩顧の御返礼として創立されたものである。それより肥前領内の真宗寺院ならびに門徒はことごとく西本願寺派となり願正寺はそのすべての中心寺院として肥前国総道場と称せられた。又、当寺は鍋島公の懇望によって領内全真宗門徒下された親鸞証人等身の御影(真向きの影)が安置されてある。
「御本坊(願正寺)に参らねば虫になる」「願正寺に二度参れば御本山に参ったも同様」といわれた時を経て、1月の御正忌、春秋の御彼岸会等には、今も各地から参詣と聞法が行われ蓮池節に残る願正寺まいりは佐賀の年中行事の一つにもなっている。迷妄の人心に真実不変の救いの喜びを与え続け精神面の大きい存在であったと共に例えば有明干拓事業、千栗土井築堤、近くは竜谷学園創立等に見られるように地域社会の発展にも幾多の貢献をなし今日に至っている。(現地案内板より)

願正寺3

振風教校跡

所在地:呉服元町6-5
願正寺の参道入口に建っていました。佐賀龍谷学園発祥地です。振風教校は、現在の佐賀龍谷高校の前身です。
明治11年(1878年)佐賀県内の浄土真宗寺院が共同で願正寺内に開校したのが始まりです。
明治36年(1903年)現在の佐賀市水ヶ江に移転しました。
創立百周年記念として、昭和53年(1978年)5月21日に建立されました。


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