久保薬局
江戸初期創業の調剤薬局です。
所在地:佐賀県佐賀市白山1丁目4-38
江戸初期創業の調剤薬局です。佐嘉藩の秘伝薬「牛黄清心圓」の製造販売をしていました。昭和45年には佐賀県で初の処方せん調剤を行いました。
一階の屋根と建物の屋根の間に、小さな屋根が見えます。その下に「醫局監製。牛黄清心圓」と書かれた古い木の看板が掲げられています。
久保薬局屋根看板
久保薬局は、城下で最も古い生薬屋といわれ、「醫局監製。牛黄清心圓」の看板がその昔を偲ばせる。
安政5年(1858年)6月8日付けの「久保家日記」をみると「明日、牛黄清心圓を調合したいという願いを好生館御役所に提出した」とある。
当時、佐賀藩の醫局は好生館醫局と称され、醫局の役人立合いのものとに諸薬が調整されていた。
なお、牛黄清心圓は、中国漢方医学書「恵民和剤局方」に記載されたもので、牛黄を主役としたかん(癇)の薬として神経を安定させ、身体を強める薬として賞用されていた。(現地案内板より)