徴古館
鍋島家12代当主直映により、昭和2年に建築された佐賀県内初の博物館です。国の登録有形文化財に指定されています。
徴古館(ちょうこかん)
所在地:佐賀県佐賀市松原2丁目5-22
開館時間:9:30~16:00
休館日:日・祝日・年末年始
徴古館は、鍋島家12代当主直映により昭和2年に創建されました。現在では年4回~5回の企画展や講演会や音楽会等の各種イベントを通じ、旧佐賀藩主・侯爵鍋島家伝来の歴史資料・美術工芸品を展示する博物館として親しまれています。佐賀城下ひなまつりの会場にもなっています。
佐賀県内最初の博物館です。当時最も近代的な建物様式で、肥前関係の古文書・古器物を陳列し郷土資料館として社会教化に大きな役割を果たしました。しかし、昭和20年に建物接収により閉館を余儀なくされました。平成9年に徴古館(建物)は、国の登録文化財となりました。平成10年6月に1階を展示室として復活させました。
現在では年4回の企画展を通じ、旧佐賀藩主・侯爵鍋島家伝来の歴史資料・美術工芸品を展示する博物館として親しまれています。
鉄筋コンクリート造り、2階建
建築面積:約240平方メートル
着工:大正15年(1926年)
竣工:昭和2年(1927年)
設計:佐藤功一建築事務所(担当:徳永庸)
施工:清水組(現在:清水建設)
玄関
凝ったデザインの玄関です。
玄関の照明
天井には漆喰装飾が施されています。
鍋島家のお雛様
鍋島三十六万石の城下町として栄えた佐賀。昭和2年に12代当主鍋島直映(なおみつ)公によって創設された徴古館では、明治維新後に大名から侯爵となった鍋島家の歴代夫人が愛しんだおひなさまがご覧いただけます。
明治40年に11代直大(なおひろ)公と夫人栄子(ながこ)様がご夫妻であつらえた「次郎左衛門雛」をはじめ、12代直映公夫人禎子様の精巧な銀製雛道具や13代直泰(なおやす)公夫人紀久子様の「有職雛(ゆうそくびな)」など、いずれも大名家、侯爵家に相応しい豪華さと品格を兼ね備えています。(現地案内板より)
大名家伝来の鍋島家の有職雛
佐賀城ひなまつりの際は、が飾られていました。着物も精巧に作られ、格調の高さが漂っていました。