のこぎり型の道
長崎街道の八戸町から長瀬町にかけて、道を上から見るとのこぎりの歯のようにジクザクになっています。こののこぎり型の家並は、外敵を防ぐための家並みとも言われています。
長崎街道のこぎり型の家並
所在地:佐賀県佐賀市八戸町
長崎街道の八戸町の付近の通りの家々は、道に対してやや斜めに建てられています。そのため、通りに面して三角の空間ができています。この家並がのこぎりの歯の様に、ジグザクに構えて建てられていることからノコギリ型家並と呼ばれています。これはジグザグのくぼみに隠れて、外敵を不意討ちするのにも利用されていたそうです。
長崎街道は、物や情報を運び、異国文化の交流の場でもありました。藩の政策により宿場が置かれ、商人や職人町がつくられ、街道を往来する旅人からもたらされる情報は、文化を醸成させました。往時は、様々な人々が行き交い、様々な情報がもたらされ、宿場、市場、職人町と大変賑やかなところだったのでしょう。