武家屋敷の門
所在地:佐賀県佐賀市中の小路
佐賀は、鍋島36万石の城下町として栄え、太平洋戦争の戦災もまぬがれました。このため、江戸時代の面影をとどめる建物が、ところどころに今も残っています。この武家屋敷の門は、現在佐賀地方検察庁の官舎の門となっています。
佐賀市重要文化財(建造物)武家屋敷の門 1棟
昭和46年2月11日指定
小路に面して設けられている武家屋敷の門である。創建の年次は明らかではない。門は、三間一戸の平門で、四本の方柱で直接棟木を受け、貫の上方は連子となっている。貫の上に肘木を通して軒桁を支え、軒は疎?(そだるき)で本瓦葺となっている。
中央は両開きの板戸で、左右の脇間は片開きのくぐり戸である。両側の破風に懸魚が用いられている以外は、飾金具もなく、装飾的な構造は全くみられず極めて簡素な造りではあるが、木組は比較的大きく安定している。
門の両側には、桟瓦葺の塀も残存していて、保存状態は良く藩政時代における武家屋敷の遺構が極めて少なくなった今日、その価値は高いものがある。(現地案内板より)
知事公舎近くの古い門
佐賀県知事公舎の斜向かいに古い門がありました。案内板などがなかったので、詳細は不明です。