肥前通仙亭
所在地:佐賀県佐賀市松原4丁目6番18号
旧古賀銀行、旧古賀家、旧三省銀行などの近くにありますので、併せて観光するのに便利です。
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は火曜日)・年末年始
祝日の翌日(その日が土・日の場合は開館)
入館料:無料
駐車場:無料駐車場があります。
通仙亭は、佐賀が生んだ煎茶道の祖、高遊外売茶翁の功績を顕彰し、佐賀の誇れる宝として発信するスポットです。
高遊外売茶翁や煎茶についての資料などが展示されています。高遊外売茶翁や煎茶についてにビデオ(約5分)も観ることができます。
また、煎茶や抹茶を頂くこともできます。 他にも、鍋島緞通、佐賀に式、肥前名尾和紙、肥前びーどろ、諸富家具などの展示もあります。
栄西禅師が背振山中に茶の種を蒔いて日本のお茶の栽培が始まったと言われています。釜炒り茶の発祥の地である嬉野では、うれしの茶の父と呼ばれる吉村新兵衛が茶業の発展に努めました。高遊外売茶翁は、侘び茶の祖である千利休に対し、煎茶の祖と称されています。
南面障子
壁面の壁紙、研修室のふすま、障子には、南面障子が使われています。柿渋で染め色を調整し、和紙のグラデーションを演出した粋でおしゃれな障子です。
高遊売茶翁
高遊売茶翁(こうゆうがいばいさおう)は、1675年に佐賀鍋島蓮池支藩の藩医、柴山杢之進常名の三男として生まれました。
11歳(1686年)の時に佐賀市蓮池の黄檗宗龍津寺に出家しました。僧名は月海でした。
江戸・京都を経て仙台の萬寿寺で修行をされ、33歳の時に長崎で清人より茶の知識を得ました。
57歳で上洛し、61歳の時に京都に通仙亭を構えました。通仙亭では、禅を説きながら売茶業を始めました。
68歳の時に高遊外と改名しました。1763年7月16日に89歳で亡くなるまで、煎茶の普及につとめました。
高遊外売茶翁の人形
高遊外売茶翁の人形は、肥前通仙亭の床の間に飾られています。なんだか、楽しげな像です。親しみやすく、お話を伺いたくなります。
この売茶翁像は煎茶道 松月流渡辺宗敬氏より寄贈されたものです。売茶翁像のある台座は、佐賀県産の珍しいイ草を用いた畳です。また、畳の縁は佐賀錦を使用した贅沢な飾り畳です。
売茶翁は、「茶銭は黄金百鑑より半文銭まではくれ次第、ただにて飲むも勝手なり、ただよりほかはまけ申さず」といい、身分で人を区別せず、代金を払おうと払うまいと気にかけず、 様々な世の中の出来事を長閑に物語って聞かせたそうです。その評判はすぐに広まり、様々な文人も売茶翁に惹きつけられ、売茶翁を敬愛したそうです。伊藤若冲、田能村竹田、池大雅、松平定信、渡辺華山、谷文晁、富岡鉄斎などの錚々たる画家に肖像画を描かれていることでもその人気を伺い知ることができます。
名尾和紙の障子
肥前通仙亭内には、びーどろを名尾和紙と組み合わせて作った障子もありました。
敷物は鍋島緞通です。
鍋島緞通の敷物
茶香炉
お茶の葉を香炉の上にのせ、加熱することで発生するお茶の葉の香りを楽しむことができます。
茶香炉
お茶の自然な香りには、アロマオイルに負けないリラックス効果がある上、お部屋の消臭効果もあります。また、終わったらほうじ茶としても楽しむことができます。
茶香炉
お茶の葉の代りに、コーヒー豆や紅茶の葉などを使ってもいいです。
茶香炉
茶香炉
我が家にも茶香炉があり、あまり美味しくないお茶などを茶香炉に使っています。
肥前通仙亭には、古い煎茶道具なども展示されています。
玄関横