旧古賀銀行・からくり人形
平成29年の2月から3月、旧古賀銀行の1階では、日本とヨーロッパのからくり人形展が展示・実演されていました。日本の伝統的なからくり人形をはじめ、西洋で愛されるからくり人形やからくりおもちゃが展示されていました。
見世物(興行)のからくり
江戸時代の前期、からくり人形は大阪の興行師竹田近江によって道頓堀の竹田座で演じられ、「竹田からくり」という見世物興行として人々の人気を集めた。現在は図版によってしかその面影を見ることはできないが、この竹田からくりが後に、各地の祭礼のからくりや、座敷からくり、芝居のからくりに大きな影響を与えています。(現地案内板より)
酒呑童子
お酒を飲む前は穏やかな表情です。
酒呑童子
江戸時代から菊人形などで親しまれてきたからくり人形。盃を飲み干すと一瞬にして童顔がおそろしい鬼に変わる。この顔が変わる仕掛けを「カブ」といい、人形芝居から生まれたもの。淡路、阿波の人形では同種のからくりをもつ2.5メートルの大人形が残っている。(現地案内板より)
鬼になった酒呑童子
お酒を飲むと角が生え、目をむき、口には牙が生えて、鬼の形相に変わります。
盃を飲み干したとたん、ぱっと鬼の形相に変わるのが面白くて、何度もみました。楽しかったです。
お茶運び人形
座敷からくり
江戸時代の代表的な自動人形。歯車をはじめ構造材は木製で、動力にはセミクジラのひげを利用したゼンマイを使っている。また速度を調節する脱進器をもっており、その仕組みは時計の機構が応用されている。17世紀後半には存在したという記録がある。(現地案内板より)
座敷からくり
ぜんまいで動く人形は現代ではおなじみのおもちゃだが、江戸時代には高級玩具として富裕な開創に秘蔵された。このようなしかけで動く一連の人形玩具を、「座敷からくり」と呼ぶ。名前のように座敷の中で楽しむ小さなもの。動力にはぜんまいの他、歯車や水銀、砂の重力などが利用され、いずれもユニークな発想力で作られた精巧な仕掛けの動くおもちゃである。私達はこれらのしくみを、江戸時代に後期に出版された「機巧図彙」という設計解説書から知ることができる。(現地案内板より)
お茶運び人形
湯のみを乗せて、実際にお茶を運びます。
神主変じて社となる
山車上/変身からくり 愛知県津島市
神主姿の人形が一瞬に、お社に形を変える。変身はからくり人形の大きなテーマのひとつで、このほか人形が舟や、塔に変わるものなど多くのパターンが、愛知県の各地にみられる。(現地案内板より)
住吉明神
お祓いをしています。
くるりと背を向けて
変身中
たちまちお社に変身
矢を射る人形
扇の的を狙って矢を射ます。
みごと矢を射った後は、女性が花を持って踊ります。