旧福田家・佐賀錦
旧福田家では、佐賀錦の製作実演をしています。また、佐賀錦振興協議会が講習会イベント等を実施しています。
所在地:佐賀県佐賀市松原4丁目3-15
佐賀錦は金、銀、漆を貼った特製の和紙を細く裁断したものを経糸とし、絹の撚糸を染色したものを緯糸として丹念に織り上げられたものです。紋様は伝統的な網代、紗綾型、菱等、多種多様なものがあります。
目の前で、1本1本織っていく作業工程を観ることができますので、大変興味深かったです。非常に根気のいる手仕事で精緻な技術を要するため、一日わずかしか織ることが出来ないそうです。佐賀錦は金、銀、漆などを貼った和紙を使っていますので、美しく煌びやかで豪華で気品があります。
佐賀錦
江戸時代末期に肥前鹿島藩鍋島家の深窓で創案作成されたと言われる佐賀錦は、明治に入り一時中断されますが、大隈重信侯に惜しまれ、旧華族の間で再興され高い評価を得ました。その後明治43年の日英大博覧会への出品を期に佐賀錦と呼ばれるようになり、日本手芸の極致との賞賛を受け、その名を広めました。
会場の旧福田家は、明治末期から大正、昭和にかけて活躍した佐賀を代表する実業家、福田慶四郎が大正7年に構えた住宅で、細部に至るまで丁寧な造作が施され、近代和風建築の技と技術を今に伝えています(現地案内板より)。
バックや帯などは高級感が漂っていますが、人形は豪華さと共に暖かさも感じます。