旧福田家
明治末期から昭和にかけて活躍した実業家・福田慶四郎が、大正7年に構えた近代和風住宅です。
所在地:佐賀市松原4丁目3-15
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始
※資料等整理期間は休館日です。
旧福田家は、明治末期から大正、昭和にかけて活躍した実業家、福田慶四郎が大正7年に構えた近代和風住宅です。欄間や障子、襖など随所に当時の建築技術の粋を垣間見ることができます。旧福田家の来客用の玄関はのポーチは三方に勾配をとった亀甲模様で、小石をちりばめて磨いた仕上げになっています。残っていた破片を集め、様式を探り復元したそうです。
旧福田家
福田慶四郎の業績と旧福田家住宅の歴史
福田慶四郎(慶応3年~昭和20年(1867年~1945年))は、明治末期から大正・昭和初期にかけて活躍した実業家で、明治末期には佐賀セメント、佐賀軌道会社の設立に尽くし、大正2年(1913年)には海運業の朝日商会を起こしました。
さらに、佐賀水産、佐賀紡績、日本電気鉄工など多数の会社を経営し、大正9年(1920年)には百六銀行頭取に就任、また、佐賀商工会議所会頭、佐賀市議会議員などの公職も務めました。
旧福田家住宅は、福田慶四郎の居宅として大正7年(1918年)に落成し、大正15年(1926年)の陸軍特別大演習の際には閑院宮の宿泊所としても使用されました。また、戦後の一時期は佐賀県議会議員会館として利用され、佐賀県下を代表する完成度の高い大正期の和風住宅として評価されています。
佐賀市は、平成10年(1998年)5月に市重要文化財に指定し、復元整備を行い、平成12年(2000年)11月に佐賀市歴史民俗館として一般公開されました。
平成13年3月 佐賀市 (現地案内板より)
屋根
福田家は、全ての部屋から庭を眺めることができるように設計されています。障子の間から見る庭もいいですね。福田家の庭は風格があり、情緒があります。
季節の鳥や蝶も訪れ、四季折々の美しい庭を楽しむことができます。私達が訪れた時は、メジロが花の中に頭をつっこんで、無心に蜜を吸っていました。
メジロ
メジロが花の蜜を吸っています。