旧三省銀行・ひなまつり
340年の歴史を誇る和製絨毯「鍋島緞通」で作ったさげもんや、創作雛などが展示されています。
所在地:佐賀県佐賀市柳町2番9号
佐賀城下ひなまつりの際は、旧三省銀行では、人形作家の手がけた創作雛などをはじめ、一刀彫達雛や鍋島緞通のさげもんなど、バリエーション豊かなお雛様を展示していました。また、鍋島緞通の展示・製作実演・販売も行っていました。お雛様の着物が大変美しく、見とれてしまいました。
京雛
古い箪笥の上に京雛が飾られていました。
京雛
一刀彫立雛
江戸末期の一刀彫による立雛です。屏風と台座は櫟(いちい)の木で造られ屏風一面に柳が描かれています。
ガラス越しなので、写真を上手に撮ることができませんでした。ごめんなさい。
鍋島緞通とお雛様
この年は、お雛様をデザインした鍋島緞通が敷かれていました。ふかふかで、触り心地がとってもよかったです。
雛人形柄の緞通
鍋島緞通とお雛様
この年は、枝垂桜をデザインした鍋島緞通が敷かれていました。華やかで美しい鍋島緞通です。
鍋島緞通とお雛様
この年は、扇をデザインした鍋島緞通が敷かれていました。粋な柄の鍋島緞通です。扇には鶴と翁の絵が描かれていました。
鍋島緞通のさげもん
鍋島緞通のさげもんがたくさん下がっていました。鍋島緞通のさげもんは、刺繍式の新鍋島にて製作し、織り師の皆さんがひとつひとつ縫い合わせて作り上げているそうです。さげもんのあんこ(ふくらみを出すための中身)は、鍋島緞通の絨毯などの製品を作るときに出る糸くずをリサイクルしているそうです。
鍋島緞通のさげもんは、まんまるくって、ふわふわしてやわらかく、とっても可愛くて、ボリュームもあり、華やかさを増していました。
さげもんは、福岡県(特に柳川市)や、佐賀県で作られ、雛人形の前などにさげる雛飾りの一種です。福岡や佐賀では、女児が生まれると、その一生の幸せを願い、雛壇や雛人形は父方の実家から、さげもんは母方の親戚、母、祖母などが用意する習慣があります。さげもんは、通常古い着物の布や帯を使ったり、絹織物、ちりめんなどの布を使って作ることが多いので、鍋島緞通のさげもんは珍しいです。
犬筥のお雛様
犬筥は犬の形をした男犬、女犬から成る一対の張子の箱です。お伽犬、宿直犬とも称され、公家や武家では天児(あまがつ)、這児(ほうこ)と共に、出産時や幼児の無事息災を祈り、お守りにして枕元に置かれました。犬のようにお産が軽いようにという思いで、江戸時代にはお嫁入り道具に加えられ、雛祭りにも飾られました。
京人形の犬筥
京人形 田中彌の犬筥です。田中彌は創業文化五年(1808年)、200年以上、同じ京都四条で営業を続けてきた人形店です。
犬の張り子
犬の立ち姿の張子。小児の宮参りなどの祝い物に使う張り子人形です。犬の子は病気をせずにスクスク育つことから、「犬の子のように丈夫に元気に育つように」との願いを込めて、犬の張り子を飾ります。