旧三省銀行・1階
旧三省銀行は、明治15年に設立された銀行です。大きな吹き抜けは町家の特徴ですが、室内は銀行業務に対応させた造りになっています。
旧三省銀行1階
旧三省銀行の一階は、玄関、畳敷きの表の間、中の間、奥の間、脇の間と中庭がありました。玄関を入るとすぐに畳の部屋が広がります。一階奥の間に雨戸敷居を一体化した太い差鴨居を架け渡す点など、各所に特徴的な形式技法が見受けられました。
私が今まで持っていた銀行のイメージとは少し違いましたが、旧三省銀行は、細部の建築構成において草創期の銀行らしい特色を持つ建物です。
玄関横の道路に面した部分などは今でいうショーウィンドウのようで、まるで商家のようでした。
窓
正面外観に丸みを帯びた繰型窓が設けられ、外側には鉄格子を付けて堅固な構えを要しています。この部分は、頑丈に出来ていて銀行らしさがよく表れていました。
繰型窓
細かい柄が入った擦りガラスが施されています。
1階
表の間
畳敷きの和室です。
一階は、玄関、畳敷きの表の間、中の間、奥の間、脇の間があり、中庭へと続いています。
中の間と奥の間
中庭
1階の座敷から眺める中庭は、額縁に入った一枚の絵の様です。
階段
階段と脇の間
8畳
階段から
階段