旧古賀家・庭
ツツジなど四季折々の花が咲く庭、石を配した中庭など、風情がある庭があります。
所在地:佐賀県佐賀市柳町3-15
旧古賀家に庭からは、旧古賀銀行が見えます。きっと古賀善平さんもここから銀行を眺めていたのでしょうね。
玄関の前には松やツツジが植えられています。
玄関から庭を見る
旧古賀家は、旧長崎街道沿いに建っています。街道沿いの壁ひとつ隔てたところに、このような素敵な庭があるのもいいですね。
旧古賀家から見た旧古賀銀行
旧古賀銀行と旧古賀家は、旧長崎街道沿いにあります。旧古賀家は、周りに門と塀を巡らした白漆喰仕上げの近代和風住宅です。西隣の旧古賀銀行と一体となって残される点にも歴史的、建造物的価値があるそうです。黒漆喰仕上げの玄関や西側の煉瓦塀は大正期に改築されたそうです。
ゴールデンウィークに伺った時は、庭のつつじが満開でした。
中庭には石が配置され、松竹梅と椿が植えられていました。椿も中国ではお目出度いとされる花の一つだそうです。
様々な形、大きさの石が配置されています。
蹲
中庭のお茶室の前に蹲(つくばい)があります。京都の龍安寺の蹲のレプリカだそうです。口という字を円の中心に置き、上には五、右には隹、左には矢、下には(足の下半分)が刻まれています。漢字のクイズのようで面白かったです。
五+口=吾、口+隹=唯一、口+矢+口=知、(足の下半分)=足
つまり、吾唯知足。
吾唯知足は、「吾唯足るを知る(われ ただ たるを しる)」と読むそうです。「人は欲張らず、今の 自分を大切にしなさい」という意味だそうです。「足る事を知る人は不平不満が無く、心豊かな生活を送ることが出来る」ということだそうです。
余りにも上を上をとか、もっともっとと高望みをすると自分自身が苦しくなってしまったり、空しくなったりしてしまいますが、身の丈を知り、足りていると思うことは大切なことかもしれません。欲を言ったらきりがないですものね。今に感謝しましょう。
また、「つくばる」という言葉は、茶室の前の蹲で手を洗う時に低い姿勢になることが語源になっているそうです。
様々な大きさ、形の石燈籠が配置されています。
庭の向こうには、赤煉瓦の壁
赤煉瓦の壁が庭の向こうに見えます。
石燈籠
ひなまつりの旧古賀家の玄関は、活花と蛇の目傘などで演出されて、華やかな雰囲気になっていました。竹と活花の組み合わせが素敵でした。お花も様々な種類の色とりどりの花々が活けられ、大変華やかな雰囲気になっていました。
今回は、旧古賀銀行にいらっしゃった係の方が、旧古賀銀行、旧古賀家、旧三省銀行、牛島家を大変親切丁寧に案内してくださいました。
ひなまつりの時などに何度か伺ったのですが、係の方が色々なことを詳しく解説してくださり、親切丁寧に教えてくださいました。大変勉強になりました。