西新町天満社
藪天神とも呼ばれていました。承応2年(1653年)藩主・日根野吉明公が神殿を築造しました。
所在地:大分県中央町4丁目2-23(旧西新町4丁目)
御祭神:菅原道真公
祭神日:春祭り:2/25 夏祭り:7/25 秋祭:11/25
拝殿の左手には御神木の大公孫樹があります。
樹齢:500年 高さ:28m 幹周:3.37m
宝暦2年(1752年)現神殿の形になりました。
西新町天満社御由緒
当天満社は別名藪天神とも言われていた。寛永のころまだ田圃で、その中に巨松二株あり、里人は此の一帯を藪天神と言っていた。
寛永9年(1632年)藤町の住民で高畑右衛門が藩主竹中重義公の許しを受けて、堀外に町屋を建てて西新町を開発する。
ある日、笠和村住民後藤氏の祖父が西新町に来て町屋世話役に次のように語る。
天正の兵乱、天正14年(1586年)4月大友と薩摩の戦いのおり、笠和村の笠和天満宮が戦いで焼失する事を恐れて、御神体を藪天神の巨松の下に埋めたと。町民はこれを聞いて巨松の下を掘り御神体を迎えた。
藩主・日根野吉明公に申告し、許しを受けて松の木近くに安置した。
承応2年(1653年)藩主・日根野吉明公 神殿を築造する。
宝暦2年(1752年)現神殿の形となる。
明治35年(1902年)菅公一千年祭記念行事と同時に神殿を改築。
昭和62年(1981年)昭和大造営が行われた。
平成16年(2004年)台風にてご神木公孫樹(銀杏)が倒れ拝殿を壊す。翌年復興工事完成する。
祭神菅原道真公は文学の神、学問の神として全国神社のなかでも多数を占めており、天皇を除いて実在の人物としては極めてまれである。
天満社社務所(現地案内板より)
拝殿の屋根は千鳥破風の下に龍の鬼瓦付きの唐破風が付けられた造りとなっています。細かい細工が施されています。鬼瓦には天神様の紋、梅鉢が施されています。
唐破風の下には、鳳凰の彫刻が施されています。
向拝下には、龍の彫刻が施されています。
迫力がある龍です。
見事な細工瓦です。
「天満宮」と書かれた扁額
狛犬阿形
昭和3(1928年)11月建立 石工:大分市・帯力賢
狛犬吽形
手水舎
手水舎に鎮座する撫で牛
御神木
平成16年(2004年)台風にてご神木公孫樹(銀杏)が倒れ拝殿が損壊しました。翌年に復興工事が完成しました。室町時代に植えられた銀杏だと言われています。
「六百八十年 招福 御神木」と書かれた紙が貼られていました。
拝殿と本殿を横から
境内社 稲荷神社への参道