冨坂の鏝絵
杵築市の冨坂にある鏝絵と折釘が施された家です。
所在地:大分県杵築市
鶴と亀の鏝絵
優雅な鶴と可愛らしい亀の鏝絵です。鶴は千年、亀は万年、この家が長く繁栄することを祈って施されたのでしょう。
うさぎの絵
瓢箪の鏝絵
瓢箪の絵
折釘
建物の壁面には漆喰を菱形に盛り上げた部分に、鉤形に折れた太い釘が突き出たものがあります。この太い釘が折釘(おれくぎ)です。
漆喰の盛り上がりはツブと呼ばれる物です。ツブを伴う折釘は補修作業の際のハシゴの固定など、縄をかけるために使われます。これは折釘に荷重をかけた際に、壁とは別にツブをつけておくことでツブの損傷だけで本体の壁土に亀裂が入るのを防ぐようになっています。また、折釘は鉄製なので、錆びると湿気を呼び込むため、釘が露出する部分を減らし、錆による湿気を壁土内に入れないようになっています。
折釘と鏝絵
冨坂