杉山 瑠璃光寺
瑠璃光寺は六郷満山の中で最古のお寺です。本堂は往昔の講堂で、本堂にて住職の法話を聞くことができます。
所在地:大分県国東市安岐町糸永1339
拝観時間:8:00~17:00
養老2年(718年)、仁聞菩薩開祖と伝えられています。後年火災により寺は焼失しましたが、幸いに仏像は何を逃れ、今も本堂に安置されています。また、明和6年作の地獄曼荼羅と極楽曼荼羅も安置されています。
沢山の臼が並び、その中に仏様が安置されています。
本堂
現在の本堂は、往昔の講堂です。
六郷満山末山寺の瑠璃光寺は養老2年(718年)、仁聞菩薩が開祖したと伝えられている。
寺伝によると、足利尊氏が建武3年(1336年)瑠璃光寺を祈願所として中興し、隆盛を極めた時期もあったという。
堂内には薬師如来、阿弥陀如来、釈迦如来を安置しており、三体の最高位の仏が祭られている。
堂内に入って右手に安置されている木造阿弥陀如来立像はカヤの一本造りで、手足の一部が享保13年(1728年)に補修されていることがわかっているが、刀法から平安時代末期の特徴が伺えるという。
像高156.5cm、色彩は頭髪や眉などに墨、口唇に朱の痕跡を残している。両頬から胸腹部の厚い肉取りや衣文の彫出に平安時代の彫刻の名残りがあるが、伏し目で穏やかな面相、大腿部前面のY字型に線彫りされた衣文の手法などに和様化、形式化が進んでおり、十一世紀前半頃の特徴を見せている。
平成5年3月 安岐町教育委員会(現地案内板より)
鐘楼
梵鐘
本堂では、住職が大分弁丸出しでコミカルに解り易く色々な法話をしてくださいました。その中でも普段の行為に繋がる大変興味深いお話をしてくださいました。線香は3本供えるそうです。過去(先祖)・現在(自分や家族)・未来(子孫)に夫々1本で、合計3本。
瑠璃光寺石殿
石殿は屋根(笠)の下の方形主体部に仏像を彫り込んだもので塔柱の有無など種々の形態がある。
瑠璃光寺の石殿は高さ50cmの自然石の上に建つ。屋根(笠)下の主部には表裏二面に二体ずつ、両側面に一体ずつ計六体の仏像が刻まれている。
年代は鎌倉時代とされるが、鼓形をした蓮華台座が南北朝の後期とみられる。高さは1.4mである。 安岐町指定有形文化財 昭和55年6月15日指定 安岐町教育委員会(現地案内板より)
百日紅
樹齢600年、樹周2メートル余りのさるすべりの大木です。夏には美しい花を咲かせます。
お地蔵様の菅笠に紅葉の葉が飾りの様にのっていました。手には野の花と箒を握っています。優しい表情のお地蔵さんです。