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太陽山 安國禅寺

臨済宗妙心寺派 太陽山 安国寺は、豊後の安国寺と呼ばれています。

安国寺1

所在地:大分県国東市国東町安国寺2245
創建は応永元年(1394年)

安国寺2

本堂

昭和12年完成。台湾の檜材を使った入母屋造りです。釈迦牟尼如来、文殊菩薩、普賢菩薩の三尊を御本尊として安置しています。

安国寺3

 安国寺は、建武4年(1337年)頃に、足利尊氏・直義兄弟が夢想疎石のすすめによって、後醍醐天皇をはじめ南北朝の争乱の戦死者の菩提を弔うために、全国66国2島に安国寺と利生塔の建立を発願したことに始まります。
 国東市国東町の安国寺は、応永元年(1394年)に国東郷地頭で飯塚城主であった田原氏能が将軍足利義満の命をうけ、名僧絶海中津を開山に迎えて建立したと伝えられています。
 安国寺に安置されている坐像は、京都の東山にあった東岩藏寺旧在の足利尊氏像で、「応仁の乱」(1467年~1477年)の後に京都山科の地蔵寺に移され、明治40年に安国寺に移管されました。
 東岩藏寺は南北朝の動乱期に将軍家御祈祷所となっており、本像は二代足利義詮により奉納されたとも推定されます。構造技法から足利将軍家に重用された院派流の作家によるものとみられ、足利尊氏の彫刻として最も古く、中世の俗人彫刻の代表的な作例の一つとして貴重です。
 坐像は、檜材の寄木造、玉眼、色彩像で像高94.5cmを測ります。衣冠束帯姿で、安座し、右手に笏をとります。目尻のさがった柔和な顔には、口髭・顎鬚をたくわえ、強装束の衣はやや形式的ではありますが量感に富みます。 国東市教育委員会 平成26年1月31日(現地案内板より)

安国寺4

安国寺5

安国寺6

安国寺7

安国寺10

鐘楼

安国寺8

安国寺9

安国寺11

安国寺12


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