御霊もみじ
御霊もみじ(ごりょうもみじ)は、秋には目にも鮮やかな御霊もみじが境内を彩ります。晩秋にはそのもみじや銀杏が苔むした石段に落ち、美しい景観をなします。
所在地:大分県中津市耶馬渓町大字戸原
村人である平岡藤次郎氏らが、八坂神社の仮御殿にあった紅葉の木に五色の苗木を接木し、本殿に植えたのが御霊もみじの始まりとされています。
苔むした御霊神社の参道の階段の両脇にある紅葉が落葉した時は、もっと美しいでしょう。今回は少し時期が早かったようです。
御霊神社
天正17年、中津城主・黒田官兵衛孝高、長政父子により豊前国築上郡城井郷の城主・宇都宮鎮房が謀殺されていまいました。宇都宮氏の死を知った12人の侍女たちは、老臣・池永左衛門等の計らいにより、この口の林まで落ち延び隠れていましたが、黒田勢の追手により捕まえられ、命を落としたという痛ましい出来事が残っています。
現在の神社より北に110mほど離れた山国川沿いに侍女たちを葬った塚(姫塚)があります。また、当時の人々は、この出来事を憐み御霊を慰めたとあり、それが御霊神社のはじまりです。(現地案内板より)
八坂神社
この神社の正式名称は、八坂神社です。御祭神は素戔嗚尊で、建立時期はどの由緒は未詳ですが、明治時代、字ごとに建てられていた神社を合祀して現在に至っています。
鳥居の扁額には「三所神社」と印されていました。
神社中段広場には、銀杏の葉が敷き詰められていました。