競秀峰
山国川に面し、約1kmにわたり聳え立つ岩峰で、八つの峰が競い合うように連なるため、競秀峰と名付けられた景勝地です。
所在地:大分県中津市本耶馬渓町曽木
山国川下流側から、一の峰・二の峰・三の峰・恵比須岩・大黒岩(帯岩)・妙見岩・殿岩・釣鐘岩・陣の岩・八王子岩などの巨峰や奇岩群が約1キロに渡り連なっています。その裾野には青の洞門があります。
競秀峰の名は宝暦13年(1763年)に訪れた、江戸にある浅草寺の金龍和尚に命名されました。文政元年(1818年)に訪れた頼山陽が描いた水墨画の代表作「耶馬渓図巻」によって全国に紹介されました。
名勝耶馬渓景観再生事業について
耶馬渓の奇岩・秀峰による独特の渓谷は、その美しさから大正12年3月7日に「名勝耶馬渓」として国の名勝(文化財)の指定を受けました。
しかし、近年は、指定からかなりの年数が経過していることに加え、管理の難しさから木々が伸び過ぎてしまし、名勝として指定された当時の良好な景観が損なわれていました。
この度、地元住民のみなさんのご協力と地権者の方々のご理解をいただき、「名勝耶馬渓」の修景が実施され、指定当時の姿を再生することができました。(現地案内板より)