表題
100mの大絶壁平岩や大中小の屏風岩や大巌寺岩窟・奥の仙岩窟などがあり、千年以上も前から山岳仏教の聖域となっているそうです。大昔インドの僧法道仙人が居たので「仙の岩」と言われるそうです。
所在地:大分県宇佐市安心院鳥越
○大昔インドの僧法道仙人が居たので「仙の岩」と言われる。
○100mの大絶壁の平岩、全耶馬渓随一の大岩柱の剣ケ岳展望、大中小の屏風岩。
○頂上に展望台があり、由布岳、鶴見岳を見ることができる。
平成23年安心院縄文会(現地案内板より)
国指定「名勝耶馬渓」仙の岩
国指定の「名称耶馬渓」内の「仙の岩」は、集塊岩で出来た旧耶馬風景の代表的な物として、耶馬渓の競秀峰と並び賞されている。特に剣ケ岳は全耶馬渓中随一の大柱である。また、百メートルの大絶壁や正面の平岩・大中小の屏風岩・大巌寺岩窟などが有り、千年以上も昔より山岳仏教の修行場であった。往時、僧法道仙人がいたので仙の岩と呼ぶようになったと言われる。大巌寺の本尊は仁聞作と言われる千手観音で子安観音として古来より信仰され、その脇仏には奥の仙から下した十数体の古木仏像(鎌倉期)などが安置されている。 宇佐市(現地案内板より)
仙ノ岩と筧白雅
青の洞門で有名な名勝耶馬渓は中津市・三光村・本耶馬渓町・耶馬渓町・山国町・日田市・玖珠町・九重町・宇佐市・院内町・安心院町の広範囲に点々と所在しています。
ここ、仙ノ岩は、耶馬渓の奇岩の中でも大きさとして随一のものです。
耶馬渓については、江戸後期の儒学者頼山陽により有名になったのですが、ここにも多くの文化人が訪れています。
宇佐天津の医者筧白雅もその中の一人で、
石斛花開香潤風
奇巌羅列一渓通
白雲揺曳晴嵐度
鷹舞揚々入碧空
という漢詩を詠んでいます。
この詩にあるように、今でも石斛の花が高所に自生し、昔の姿をとどめています。(安心院教育委員会(現地案内板より)
仙巌 筧白雅
石斛花開香潤風(石斛花開き潤風に香り)
奇巌羅列一渓通(奇巌羅り並ぶ一渓を通れば)
白雲揺曳晴嵐度(白雲揺曳し晴嵐を渡る)
鷹舞揚々入碧空(鷹は舞い揚々碧空に入れり)
[語句の意味]潤風:谷の風、一渓:細い道、揺曳:ゆらゆらと動く様
晴嵐:晴れた日の山の霞、度る:通過する
[現代語訳]
石斛の花が開き谷の風邪に芳香が漂っている
奇岩が連なり並ぶ細い道を通ると
白い雲がゆらゆらと漂いながら晴れた日の山の霞の中を通過している
(その様な空に向かい)鷹が舞い上がり、青空に入っていく
(以上現地案内板より)
剣ケ岳と平岩
屏風岩
左手のてっぺんが尖っている岩が剣ケ岳で、その右側が平岩です。