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扇城神社

中津城の中にある、宇都宮鎮房公従臣を祀る神社です。

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所在地:大分県杵築市
宝永2年(1705年)に中津藩主小笠原長円が宇都宮鎮房を城井大権現として城井神社に祀ると供に、従臣を稲荷大明神として祀ったことが扇城神社の始まりです

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扇城神社 宇都宮鎮房公従臣45柱
 天正16年(1588年)宇都宮鎮房公従臣は、庶子空誉上人(鎮房公と静の方の間に生まれた)の合元寺に止め置かれ、鎮房公は小姓松田小吉を伴い中津城内の館で謀殺された。
異変を知った家臣群は次々に城内に駆け入り、龍が荒れるように戦った。小姓松田小吉は19人に手傷を追わせ京町筋で討死、野田新助・吉岡八太夫は手傷を負い広津広運寺まで通り抜け追腹、その他二死は合元寺門前に遁れ戦い遂に庫裏にて討死、その他はことごとく討死した。
 家老渡部右京進むは7・8人を薙ぎ伏せたという。松田小吉は小吉稲荷として京町に、野田新助・吉岡八太夫は広運寺にそれぞれ埋葬され、その他の従臣の遺体は寄せられ城内乾の上段、この地に埋葬された。宝永2年(1705年)小笠原長円公は広運寺追腹の二士を小吉稲荷大明神とともに祀った。
その後変遷。城井神社再興後、大正9年(1920年)4月20日、鎮房公従臣45柱を境内末社として祀ったのである。 中津市 中津の郷土史を語る会(現地案内板より)


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