大分県立美術館 OPAM
大分市中心部に2015年4月に開館した大分県立美術館です。街に開かれた縁側としての美術館であり、様々な視点、感覚を通じて、感性や創造性に訴え、訪れる人が五感で楽しむことができる美術館です。
所在地:大分県大分市寿町2番1組
開館時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)
設計:坂茂
敷地面積:13,517.74平方メートル
建物面積:16,817.69平方メートル
高さ:展示棟20.09m・管理棟24.77m
構造:地上部鉄骨造・地下部鉄筋コンクリート造
階数:地下1階・地上3階(一部4階)
OPAMのシンボルマーク
新しい美術館を世界の人に認知してもらうため、アルファベット表記の愛称の必要性を考え、大分県立美術館の欧文表記「Oita Prefectural Art Museum」の頭文字O・P・A・Mを用いた「OPAM」(オーパム)という愛称を開発しました。
この「OPAM」を造形化したシンボルマークの「O」は太陽を彷彿させる円のフォルムに、「A」は天に延びるような長体にし、マークに動きを取り入れることで、同館の特徴である可変性、拡張性、多様性の象徴化と視覚化を試みました。
書体開発にはレタリングによる工芸的な技を駆使し、人の手による緻密さと温もりを取り入れるとともに、オリジナリティの確立を目指しました。
(OPAMシンボルマークのデザインコンセプトより)
OPAMでは、年4回程度の企画展に加え、大分が誇る約5000点の所蔵作品から厳選したコレクション展、そのほかワークショップやレクチャー等を開催しています。
OPAM Museum Shop
1階アトリウムにオーパムミュージアムショップがあります。
企画展に関連した書籍やOPAMオリジナルのグッズやお菓子やお土産品などを販売しています。
大分観光壁
1階の西壁を演出するのは、ミヤマケイによる「セカイ平和ヨ、開ケ、鳩時計」
「ミヤケマイ、世界は届けい・セカイハトドケイー大分の中心で家内安全を叫ぶ」
何処の家庭でもあり、平和と団欒のシンボルだった鳩時計を大分を中心に世界地図のように配置しています。
ユーラシアン・ガーデン・スピリット
マルセル・ワンダースが、16世紀にオランダの商船が日本(臼杵)に初めて到着したという歴史的な物語にインスピレーションを受けて作った作品です。
オランダと日本の文化的な交流を象徴しています。
ポリ塩化ビニルを膨らませたバルーンは約5mあり、重りが入っています。
風を受け、穏やかに動きます。夫々のバルーンには花々のパターンで顔が描かれています。
この作品は触ることもできます。押したり、動かしたりすることができます。そっと押すと反動でゆっくり戻ってきます。
花が時の流れと自然のサイクルを思い起こさせると同時に、「死すべき運命」という主題が作品の顔に表現されています。
空気で膨らまされたバルーンは、この世に再び蘇った、原初の「旅人」が抱いた自由な精神と、世界に広がったオランダの思想、両方へのオマージュをはらんでいます。
空気と風は、生命の息吹やオランダの精神的本質である外に開かれた姿勢を喚起させると同時に、互いの文化に染み渡るような相互的な文化交流という植民地時代に対する新たな解釈のきっかけとなる。(OPAMプレスリリースより)
子供達が、バルーンを揺らして遊んでいました。
傘立のマーク
スタイリッシュな傘立
ペデストリアンデッキ
ペデストリアンデッキは、全長約66.86m、幅約3.45m
OPAMは、向かいにあるiichiko総合文化センターとペデストリアンデッキで結ばれています。
シンプルな箱型の建物をガラスで覆い、外壁のデザインは構造をそのままあらわすことで、大分伝統の竹工芸をイメージさせる印象的なデザインです。