大迫磨崖仏 大日如来像
高さ3.2mの知田火砕流堆積物に彫刻された磨崖仏です。塑土を塗って表面を仕上げたお姿が強烈な印象を与えます。
所在地:大分県豊後大野市千歳
大迫磨崖仏は、市内では唯一、知田火砕流堆積物に彫刻された磨崖仏です。知田火砕流堆積物は非溶結のため、壁面は彫刻しやすい半面、非常に脆いため、麻などの繊維を混ぜた塑土を塗って表面を仕上げた石芯塑像の技法で作られた像高3.2mの磨崖仏です。
仏様のお姿は岩の質によって異なる
大迫磨崖大日如来座像は牛馬の神として信仰されてきましたが、暗い岩窟と痛みのはげしいお姿から人々から怖れられることの多い仏様でした。
このような容貌になった理由の一つには、彫り込まれた岩がとてももろい性質だということがあります。そのため、麻などの繊維をまぜた粘土を塗り、文様などを仕上げ、石芯塑像ともいえる技法で造られています。(現地案内板より)
大日如来の由来
この大日如来は高さ3.2mの磨崖仏で稀有の巨像であります。室町時代(戦国時代)天文2年(1533年)頃(450年前)日羅の作と伝えられ、古来牛馬神として地方の尊信厚く今では諸祈願が霊験あらたかであると県外からの参詣も多くなりました。
祭日は1月28日、8月27日の年2階行われます。
昭和51年大分県重要文化財に指定され昭和57年12月修復記念にあたり記します。
昭和57年12月 大迫区(現地案内板より)
大迫磨崖仏は、高さ5m、幅6mの石窟に嵌め込まれた入母屋造りの堂内に鎮座しています。
大日如来座像の近くに安置されていた、顔のみの仏像。
狐でしょうか。
大日如来座像の石窟の左手に石塔がありました。