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筑紫山 普光寺

あじさい寺として知られ、初夏には3000株の紫陽花が境内を彩ります。また、県内最大の磨崖仏があります。

普光寺1

所在地:大分県豊後大野市朝地町上尾塚1225
高野山真言宗の寺院です。別名紫陽花寺とも呼ばれ、初夏には色鮮やかな紫陽花が咲きます。
6世紀九州出身で百済の王に仕えた日羅によって創建されたと言い伝えられています。日羅は豊後国内に7箇所の寺院を創建し、それぞれに磨崖仏を彫ったと言い伝えられています。

普光寺2

普光寺の磨崖仏

県内最大の磨崖仏で、鎌倉期、藤原期の作と言われています。
不動明王の右手には多聞天、弁財天が刻まれ、制咤迦童子と矜羯羅童子を両脇に従えています。

普光寺3

不動明王三尊磨崖仏像

中央の不動明王は高さ11.3m、向かって左の矜羯羅童子は高さ5.4m、向かって右の制咤迦童子は高さ5m。

普光寺4

普光寺14

日本一の大きさを誇る磨崖仏

 正面の大不動明王は、高さが11.3mで磨崖仏(浮き彫り)の中では日本最大です。左に性制多迦童子、右に矜羯羅童子(いずれも5.5m)の二童子を従え、鎌倉期の作と言われています。
不動明王は右手に剣、左手に捕り縄、盤上にあって体から猛炎を放ち、仏法を強力に強めようと、憤怒の形相をして睨んでいます。雨に打たれると光背火炎がくっきりと浮き出て、一層鋭さが増し威厳が出てきます。
右の龕には3mの高さの多聞天があり、武具を身につけ塔と法棒を持った厳めしい姿で睨んでいます。
左の龕には高さ1m余りの磨崖仏が四体あり、左から阿弥陀如来、小矜羯羅童子、小不動明王、小制多迦童子と並んでいます。
合計8体の磨崖仏は、いずれも同時期の作で、県指定の文化財となっています。
朝地町(現地案内板より)

普光寺15

普光寺の龕

龕(洞窟)が2つあり、向かって左手の龕には、大日如来や不動明王などの仏像が安置されています。向かって右手の龕には、四天王像や多聞天像、増長天像などが安置されています。左の龕から右の龕へ行く途中に撫仏が祀られています。撫仏の頭を撫でると、頭の働きがよくなると言い伝えられています。

普光寺7

龕の上には、筑紫山 普光寺と刻まれています。

普光寺5

紫陽花の枝にアマガエル

普光寺6

紫陽花の葉にもアマガエルがちょこんと座っていました。

普光寺12

紫陽花寺

紫陽花寺の名をもつ普光寺
 大きさでは日本最大の不動明王は、山深い岸壁に火炎に囲まれ鎮座され、厳粛な霊場の雰囲気を醸し出しています。この霊気に触れてみようと多くの観光客が訪れます。
 この地域の人々は、せめて快い見物をしていただこうと、昭和57年磨崖仏護持寺会を結成し、仏像周辺の清掃と、紫陽花の植樹を始めました。その数約2500株に及びまだ増やしていこうと計画しています。現在では、紫陽花寺として有名になりました。
 六月の開花期には町をあげてイベントが組まれ、「ミスあじさい」が花に花を添えてくれます。雨に濡れた紫陽花も格別で、大不動明王をより一層浮き立たせる美しさは、ふつ光寺でなくては味わえない表情を作り出しています。朝地町(現地案内板より)

普光寺11

普光寺8

普光寺9

ピアノ寺

ピアノ寺と書かれた赤い幟があり、ピアノが設置されていました。「自由に弾いてください」と書かれていました。

普光寺10

普光寺13


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