公衆共同温泉 天満湯と長生湯
大丸旅館の前の天満橋を渡ってすぐの所に天満湯があります。
天満湯
所在地:大分県竹田市直入町大字長湯7773-6
営業時間:9:00~22:00
泉質:マグネシウム・ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉
効能:神経痛、関節痛、疲労回復、消化器病など
温泉1kg中の主成分:ナトリウムイオン(Na+)215.5mg 炭酸水素イオン(HCO3-)1444.4mg マグネシウムイオン(Mg2+)140.7mg カルシウムイオン(Ca2+)148.0mg
男女各々内湯が1槽ずつあります。
入り口のドアは、ちょっと古めかしいガラス戸なのに、一応自動ドアです。ドアの右横の機械に入湯料を入れるとそのドアが開くシステムになっています。コインを入れた瞬間に「がぃぃ~ん」といきなりドアが開いて吃驚しました。ぼーっとしていると閉まってしまいますのでご注意ください。
「ここは40度弱の温泉ですので、熱い温泉をご希望の方は他の施設をご利用ください」と張り紙をしていました。
中に入るとちょっと古めかしいコンクリート造りです。鄙びた公衆浴場という感じです。男女別々の入り口から内湯(男女別々)へと入ります。少し大きめの浴槽がひとつぽつんとあるだけですが、その浴槽は温泉成分が付着し、黄土色に変色しています。
前述のラムネ温泉の「ラムネ湯」よりは温かい、40度前後の湯加減です。しかし、炭酸泉の特徴として、血行がよくなりますので、じっくり入っていると、体の芯から温まり、ぽかぽかしてきます。じっと入っていると温くても汗が出てくるんですよ。
ほのかに笹濁りという感じの少しぬめり感のあるこっくりとした肌にまとわりつくような柔らかいお湯です。こちらの温泉は飲むと心臓病や糖尿病、糖尿病、肝臓病などによく効くといわれています。
ぬるめの炭酸泉はじっくりのんびり長湯するのがポイントです。ぬるいからといって、慌てて飛び出すような「からすの行水」ですと体が温まっていませんのでかえって風邪をひきます。
こちらにはシャンプーや石鹸、シャワーなどはありません。こういうところは、ほんとうにお湯を楽しむところですね。もちろん体を洗うことはできますが、シャンプーしたかったり、体を洗いたい方はそういう設備が整ったところで洗ってから、はしご湯のひとつとして湯船につかることのみを楽しまれることをおすすめします。
それから帰りは入り口からは出られません。出口は別の場所です。トイレの近くに回転式のこれまたへんてこりんな鉄の檻のようなドアがありますので、こちらから出てください。長生湯さんといい、天満湯さんといい、この出入口は不思議な感じです。
すぐ近くには湯乃原天満社があり、天満湧水「神の水」もあります。神社の敷地内には、陽光院薬泉堂という炭酸泉をくむことができる施設もあります。
南側の斜面には丸山公園があり、長湯温泉街や、くじゅう連山がみえ、春には桜がたくさん咲きます。秋はもみじなどの紅葉が美しく、景色がいいところですので、是非お散歩してみてください。
長生湯
所在地:大分県竹田市直入町長湯
営業時間:6:00~22:00
泉質:含重曹土類泉。マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、炭酸水素塩泉
効能:神経痛、関節痛、疲労回復、消化器病など
温泉1kg中の主成分:マグネシウムイオン(Mg2+)239.7mg 炭酸水素イオン(HCO3-)2166.6mg ナトリウムイオン(Na+)431.4mg
泉温:48度 男女各々内湯が1槽ずつあります。
長生湯の回転扉
入口は不思議な回転式になっています。
中に入ると天井が高く、広々としています。三角や丸や長方形の明かり採りの窓がたくさんあり開放的です。
男湯の湯船は長方形、女湯の湯船は扇形です。