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震動の滝

震動の滝は、九重連山を源とする鳴子川に位置し、落差83mの大瀑布でその名の通り地をも震えさせるような大水量で勢いよく落ちてきます。

振動の滝5

所在地:大分県玖珠郡九重町大字田野
雄滝は落差83m、雌滝は落差93mです。
雄滝は水量が多く、その流れ落ちる勢いで周囲が震動するかのように思われることから震動の滝と名付けられました。

振動の滝6

震動の滝

 震動の滝は、九重連山を源とする鳴子川に位置し、落差83mの大瀑布でその名の通り地をも震えさせています。
 瀧の左側には38度の温泉が噴き出しており、滝右側の絶壁には鍾乳洞が二ヶ所みられ、各洞内にはやはり38度の温泉が噴き出しており、天然の洞窟風呂を形成しています。
 また、渓谷には震動の滝(男滝)の他、高さ98mの女滝や子滝、孫滝など4条の滝があり、これより徒歩5分の展望台からの景観は四季を通じて素晴らしいものです。
九重町観光案内書(現地説明板より)

振動の滝1

震動の滝竜神伝説

 昔々、この震動の滝には年老いた竜神が住んでいました。年々、神通力が衰えてきた竜神は不老長寿の薬として、若い女を食らうことにしました。釣りに事をよせて、北方部落のある里人を招きよせ、「お前の娘を差し出せ。さもないとお前を食べるまでだ。」と迫ったのです。里人は恐ろしさのあまり、娘を捧げる約束をして逃げ帰りました。
 約束を果たさずにおりますと、竜神は怒って、神通力で部落の底を抜いて水を干上がらせてしまったのです。田畑の作物は枯れ、井戸水も無くなり、部落は大旱魃に見舞われました。さらに、竜神は最後の力をふりしぼって断崖をよじのぼり、部落に火を吹き始めました。この時、娘の恋人は一計を案じ、部落総出で懸命に詫びて、不老長寿の薬として「餅」を捧げて竜神の怒りをしずめることができました。
 この時から、天災や大火の度に部落では餅を滝壺に捧げて竜神の機嫌をうかがう習わしとなりました。しかし、老いた竜神には部落の水を元に戻す力はもうありませんでした。
 その後、部落の難儀を見かねた日田代官塩谷大四朗によって、天保3年、千町無田より水路が設けられ、昔のように稲を作ることができるようになりました。その水路記念碑は北方部落の白鳥神社境内にあります。
竜神が岩や木をかきむしってはい登った跡が、白鳥神社のそばに残り、「竜神崩え」又は「白崩え」と呼ばれて今も里人に恐れられています。(現地案内板より)

振動の滝2

雄滝

振動の滝3

雌滝

水量が多い時は、周囲を震動させる程の迫力があります。

振動の滝4

振動の滝1

雌滝と雄滝

左手前が雌滝、右奥が雄滝です。

振動の滝1

震動の滝は、九重夢吊大橋の上から見ることができます。


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