大原八幡宮
大原八幡宮の起源は680年と伝えられています。拝殿、幣殿、本殿は欅造りで、廊下は銀杏の板で結ばれていて、寛政6年(1794年)建立の棟札があります。いずれも建築当時の様式をそのまま残しています。
所在地:大分県日田市田島2丁目184番地
御祭神:大帯姫命・誉田別命・比賣大神
大波羅八幡宮または大原神社と表記されることもあります。
大原八幡宮社殿
本宮の起源は、天武天皇の9年(680年)に靭負郷(ゆきいごう)岩松ヶ峯(天瀬町蔵鞍形尾)に示現された八幡神を祀ったのが起源と伝えられている。
慶雲元年(704年)元宮原(神来町)に遷座し、貞観13年(871年)日田郡司大蔵永弘が社殿を造営し祭祀した。寛永元年(1624年)5月、日田永山城主石川主殿頭忠総が現在の田島大原に遷座し、応神天皇、神功皇后、比売大神を祀っている。
◎楼門:3間1戸楼門、入母屋造、本瓦葺。貞亨4年(1687年)と社録にある。
◎拝殿:桁行5間、梁行3間、入母屋造、千鳥破風。向拝3間、軒唐破風付。銅板葺。
◎幣殿:正面3間(背面1間)、側面2間、切妻造、妻入、銅板葺。
◎本殿:桁行3間、梁行3間、入母屋造。向拝1間、銅板葺。
拝殿、幣殿、本殿は欅造りで、廊下は銀杏の板で結ばれており、寛政6年(1794年)建立の棟札がある。いずれも建築当時の様式をそのまま残している。
平成2年、氏子有志の浄財によって本殿の屋根葺き替え(銅板)が行われた。
平成元年11月22日 日田市有形文化財指定 日田市教育委員会(現地案内板より)
拝殿
幣殿
八幡宮の扁額
独特の字体です。瑠璃色が美しく、色彩豊かな扁額です。
日田地方の総社的存在の八幡宮で、馬原村岩松ヶ峯(現・鞍形尾神社)に示現し、貞観13年(871年)に求来村元大原の地に祭られたとされる。
寛永元年(1624年)に現在地に移され、代官や郡代の保護のもと社殿の造営が行われた。現在は江戸期の建造物として楼門(1687年)、拝殿・本殿・幣殿(1794年)の4棟が保存されている。
境内では毎年3月15日に農作物の豊凶や天変地異などの災害を占う「米占い」が、4月15日には豊作を願う「御田植祭」が行われる。
このほか、大原八幡宮に付随する神宮寺には、隈町照蓮寺の僧により写経された大般若波羅蜜多経が所蔵されている。(日田市文化財マップより)
龍の彫刻
麒麟でしょうか。
細かい彫刻が施されています。
神馬
狛犬と拝殿
狛犬阿形
歯が凄いです。
狛犬吽形
天を仰ぎ見る狛犬
狛犬阿形
狛犬阿形
歯茎と口の中が赤く着色されています。歯は白く塗られています。
狛犬吽形
筋肉隆々の狛犬です。各所に彩色の痕跡が残っています。元々はどの様に彩色されていたのでしょうか。
楼門
楼門は貞亨4年(1687年)築造で入母屋造です。朱塗りの楼門。
蟇股は細かい彫刻が施され、鮮やかに彩色されています。
鳥と草が描かれた蟇股
蓮の花が描かれた蟇股
龍が描かれた蟇股
菊が描かれた蟇股
鯉の滝登りが描かれた蟇股