群雲の松
日田市隈町に鎮座する八坂神社の境内にある、樹齢300年以上、全長35mの松です。
叢雲の松(むらくものまつ)(昭和47年6月12日 日田市指定天然記念物)
所在地:大分県日田市隈町2丁目八坂神社内
幹の周囲は2m、地上1mの部分より東西二股に分れ、ほぼ1mの高さで横に這い、社殿を半周、全長35m、高さ3mという、とにかく見事な松です。
そのダイナミックさ、不思議さはやはり現地で是非ご覧になってください。その存在感に圧倒され、また生命力に感動します。
むらくもの松
隈町八坂神社は、古くは祇園社として日隈山(現亀山公園)にあった。
慶長三年(1598年)火災にあい、神社を田島に移したが、宝永三年(1706)隈町の氏子により現在の形に祭られた。
この松はその時に隈町年寄りの高倉喜左衛門が献植したといわれている。
また、一説には隈町の森善兵衛が植えたとも伝えられている。樹齢は約三百年に及ぶと考えられ、幹の最大周は約二メートル、地上約一メートルの高さから東西左右に横に別れて這い、東段の枝先は延長二〇メートル余り、西段は延長一五メートル余り、その形状は臥竜のように社殿を半周して、全長三五メートル余りとなり、樹高は三メートルに及んでいる。
「叢雲の松」という名称は、その形状から郷土史家の千原古泉によって命名されたものである。
昭和四七年六月一二日 日田市天然記念物指定 日田市教育委員会(現地説明板より)
表の文面 「見事かな 八またおろちの 這ひすがた」
昭和三十三年初秋 後藤豊三郎建碑
裏の文面 「西霜月」 執筆 後藤豊水(豊三郎) 作句 森 水丘(善治)
日田市指定天然記念物 むらくもの松 昭和47年6月12日指定
宝永2年(1705年)隈町の森善兵衛が京都から品質系統の優秀な苗木を吟味して取り寄せ移植したもので幹の周囲二米、地上一米の部分より東西二股に分れ、ほぼ一米の高さで横に這い社殿を半周、全長三十五米、高さ三米及びその雅趣、形態の異常さは稀にみる奇観である。
昭和49年3月 日田市教育委員会 日田市文化財調査委員会(現地案内板より)
地上1mの部分から東西二股に分れています。
龍か大蛇かのような雄大な姿の松です。