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日田醤油 天領雛御殿

日田醤油は創業170年以上の味噌・醤油の老舗です。天領雛御殿は、日田醤油の雛人形等の展示場です。数百種類のひな人形を展示しています。

日田醤油1

日田醤油本店

所在地:大分県日田市丸の内町2-1
天皇献上の栄誉を賜った高級味噌醤油醸造元日田醤油。その歴史は古く、文久二年、天領日田の城下町に中山永太郎が、麹屋として甘酒・味噌醤油の醸造を開始したところから始まります。その後百七十年の長きにわたり「自然の素材を自然に扱う」というモットーに従い時代の波に流されることなく、昔ながらの製法により伝統を守り続けています。
江戸時代からの伝統製法で仕上げた醤油、厳選した材料を使った味噌、高級しらだし、こだわりそばつゆ、天然だしの素、玄米酢、特製焼肉のたれ、特製甘酒などを製造販売しています。
本店の建物は、明治17年に建てられたものです。

日田醤油2

天領雛御殿

所在地:大分県日田市豆田町みゆき通り
公開時間:9:00~17:00(常設展示)
天領雛御殿は写真撮影可能です。しかも一年中雛人形や雛飾りなどを観ることができます。

日田醤油3

京の人形師、大木平蔵の明治時代の段飾りの御雛様をはじめ、享保時代(1716年~1735年)、天保時代(1830年~1843年)の御雛様、おきあげ雛などの雛人形を展示しています。

日田醤油4

江戸時代から現代の雛人形まで様々な表情や飾りのお人形を一度に観ることができるのは嬉しいです。こちらは写真撮影も自由ですので、ご家族で豪華な雛飾りの前で記念撮影される方もたくさんいらっしゃいました。

天領雛御殿5

歴史あるお雛さまを種類豊富に展示。江戸時代(享保、天保)の雛人形など三千体以上を公開。広い敷地内で複数の部屋に飾られた雛人形はまさに圧巻。限られた地方にしか残されていない「おきあげ雛」や、全国的に貴重な物、大きな人形や豪華衣装の物など、200~250年前から近代の人形まで、時代によるお顔の違いや様々な表情を間近で存分に楽しめます。

天領雛御殿6

おきあげ雛

おきあげ雛は、平面の雛人形です。押し絵雛とも呼ばれ、庶民が雛人形の代わりに、平面の人形型に彩色し、衣装を貼り付けたものです。

天領雛御殿7

享保雛

250年以上前の享保人形です。享保雛は、公家雛とも呼ばれ、江戸時代中期の享保年間(1716年~1736年)に流行した雛人形です。享保雛は、寛永雛(1624年~1643年)を豪華に高級化、大きい物では45cm~60cmもある大型の雛人形です。衣装は、金襴や錦を贅沢に使った優雅で豪華で気品があります。 お殿様は両袖を張り太刀を差して笏を手にし、お姫様は五衣、唐衣でボリュームのある雛人形です。
虫が付着しないよう布地を「ベニ花」で染めたり、丸みを出す為に綿を入れたりと生活の知恵も見えます。
こちらには、享保雛だけでも10体あります。250年以上もの間、これだけいい状態で保存してきたのは、先祖代々受け継いできたものを大切にしてきたのでしょう。
各々の人形がひとつひとつ違う表情で、豪華絢爛の衣装を纏い勢ぞろいしている様は圧巻です。江戸時代、九州随一の繁栄を極めた天領日田の掛屋や豪商達の裕福さ、財力、子供に対する愛情などが偲ばれます。

天領雛御殿8

天領雛御殿15

天領雛御殿9

天領雛御殿10

天領雛御殿11

天領雛御殿12

天領雛御殿13

天領雛御殿14

天領雛御殿16

天領雛御殿17

天領雛御殿18

さげもん

天領雛御殿19

天井からはさげもんが下がり、床にも所せましとたくさんの人形や飾りが置かれています。目の前でみることができるのも嬉しいです。さげもんとは、初節句の雛壇の前に吊り下げられる吊るし雛のことです。
さげもんを飾る風習は、有名なのは福岡の柳川のさげもんですが、久留米や佐賀、大分の日田などの各地にもあるようです。

天領雛御殿20

さげもんには、女の子、男の子、まり、鶴、亀など様々な形の人形が吊るされています。

天領雛御殿21

今にも動き出しそうな大きな人形


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