五所明神社
平安時代の大同元年(806年)創基の歴史がある神社です。県の天然記念物に指定されているナギの木は、樹高約22m、胸高周長は2m40cmを越えています。
所在地:大分県佐伯市臼坪19-4
佐伯荘の領主緒方惟栄が京都男山の石清水八幡宮を勧請したもので、当初は城山山頂に鎮座していました。慶長9年(1604年)佐伯藩祖毛利高政が鶴屋城を築く際に現地へ移設され、城鎮守として城山八幡と号しましたが、鎮座の地名によって白潟八幡とも称しました。
五所明神社由来記
五所明神社は、旧毛利藩の総鎮守の神一の宮の位として、佐伯市南郡の広範囲に氏子・崇敬者を持つお宮です。創立は平安時代第51代平城天皇の時代、大同元年(806年)で近郷では一番古いお宮です。
祭神は加茂・春日・稲荷・住吉・梅之宮の五神社の分霊を勧清したところから五所大明神社と称するようになりました。
その他に末社として東側に安産子授けの神をまつる善神宮と御地蔵様西側に毛利稲荷、それに毛利のご先祖を祀る毛利神社とを合祀しています。
祭典は4月5日頃の春祭(神幸祭は300名以上の行列で三の丸御旅所にお渡りする)と7月15日の夏祭、12月15日の冬祭(湯立神楽・綱切神楽あり)となっています。神楽は400年以上の歴史をもつ、佐伯神楽が奉納されます。
享保5年2月20日(1702年)に毛利藩主より「練りもの行列」を出すよう通達があり、臼坪・中村・内町・船頭町に山車が出来ました。
立派な拝殿は享保元年(1716年)竣工、神殿は享保6年(1721年)3月15日普請成就しました。しかし両殿は慶応元年(1865年)に焼失し、神殿は明治25年(1892年)に、拝殿は明治32年(1899年)に落成し現在に至っています。
善神宮は正徳元年(1711年)の造営で約300年前の建物そのままです。
境内には県の文化財指定の「なぎ」の木があります。佐伯市観光協会(現地案内板より)
正一位五所大明神の扁額
五所明神社石造鳥居
五所明神社鳥居前の狛犬阿形
五所明神社鳥居前の狛犬吽形
五所明神社拝殿前の狛犬阿形
五所明神社拝殿前の狛犬吽形
灯籠の中に各々人形やだるまなどを奉納していました。